7月6日の日経平均株価は45円高の28,643円で取引終了。寄りから10時頃までは上昇したものの、その後は少し失速しつつ上下し、後場は下がり基調で結局45円高で尻すぼみしました。本日の主要指標は以下のとおりです。
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市況感想
東証一部の値上がり1142銘柄、値下がり896銘柄と全体的には上げましたが、小幅の上昇でした。新高値が71銘柄で、HIS<9603>やラウンドワン<4680>が新高値を付けているので、サービス関連への需要が高まっています。業種別では空運がトップで、これに続いて連日最高値を更新している原油市場の影響もあって、石油・石炭が上昇した業種として続きました。セクター別の騰落では27業種上昇、6業種が下落でした。ANA<9202>とJAL<9201>が揃って3%弱上昇した他、石油関連では、コスモHD<5021>、出光興産<5019>、ENEOS<5020>など主要石油関連企業が買われています。
一方で新興市場マザーズはちょっと悲しい成績で、本日の売買代金は比較的多めの1800億円ほどでしたが、マザーズ指数はマイナスで終了しました。まあ昨日と今日は米国市場が閉場した影響もあって売買代金が少なく、そこにちょろっと個人の売り板が並んで株価を下げたような感じだと思うのでそこまで心配していません。アクシーズ<1381>、HENNGE<4475>、Alins<4488>、アンジェス<4563>、多摩川HD<6838>などが年初来安値を更新してしまいました。私の保有株全体では今日は上昇しましたが、昨日の下げ分を取り戻すには至らず、1日を通して微妙〜な感じでした。
OPECプラス延期・原油価格上昇
最近市場を賑わせている原油価格ですが、7月5日の石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国を追加したOPECプラスについて減産の延長で折り合いがつかないため閣僚級会合を延長したと報じられています。これを受けて原油WTI先物で76ドル後半まで迫り、2014年11月以来の水準となっています。数年前は30ドルを割り込んでいた時代があったと思いますが嘘のようですね。私はかつていくつかの産油国に出張や駐在していた事があり、原油価格とその国民の自信が比例していた印象を受けましたが、原油高は産油国にとっては新型コロナの影響を受けた後の経済回復に向けた予算編成で恩恵をもたらしそうです。
とはいえ、原油高からの原材料価格の上昇は、インフレ圧力になりますから米国やその他各国中央銀行による金利政策の観点からは余計な考慮材料が増えた形になりそうです。。。。
オーストラリア準備銀行定例理事会
本日行われたオーストラリア準備銀行の定例理事会で量的金融緩和を9月から(現行の週50億ドルから)週40億ドルに削減することを決めたようです。また政策金利については現在の水準が過去最低で0.1%ですが、これは据え置きとなりました。特段大きなサプライズはなさそうな印象で、豪ドル/円レートはそこまで反応しておらず、現在1豪ドル=83.90円くらいで推移しています。かつては1万通貨もってれば1日数百円をスワップポイントで受け取れていた時代を知っている人間からすると非常に金利が低いと思いますが、そのうち利上げも行うのでしょうね。
さて、一部の国はテーパリングを行い始めていますが、日本はどうなるんでしょうか。日本の場合は、物価目標を2%としていますが、現状、とてもほど遠い状況で、到達は数年先まで無理と日銀が予想している状況なので、まあすぐに金融資産購入をやめるとか、利上げにはならないでしょうが、そんな日銀の動きもフォローしておきたいと思います。
BCCがマザーズ上場
筆者が楽しみにしていたBCC上場ですが、本日マザーズ市場で無事に上場し、幸先スタートが良い事に初値が付かず、2990円で買い気配点灯のまま取引を終了しました。初値2300円くらいと予想していたのですが、良い意味で期待を裏切ってくれました。意外と明日も値を付けなかったりして。。。。
さて、そんなこんなで今晩は米国市場が開きますね。それでは!
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