【市況感想】8/12~日経反落55円安/リクルート1Q好調/米国7月CPIは市場予想下回りインフレ懸念後退~

市況News

 8月12日の日経平均株価は5日ぶりの下落となる55円安、28,015円で取引終了。朝方には前日比300円高くらいまで買われたものの、その後は一旦利食い売りの動きがでた、というのが市場の見立てのようです。本日の主要指標は以下のとおり。

日経平均 28,015.02-55.49 ▼0.20%
TOPIX1,953.55 -0.53 ▼0.03%
マザーズ指数1,076.32 -12.40 ▼1.14%
JASDAQ平均3,947.41+4.63▲0.12%
東証REIT指数2147.75 +4.40 ▲0.21%
東証1部出来高10億4417万株
東証1部売買代金2兆3844億円
マザーズ売買代金1115億円
                 出典:JPX他

市況感想

 8月12日の東京市場は割と均衡した展開で、東証一部の値上がり1049銘柄、値下がり1024銘柄と五分五分。セクター別では、どこまで突き抜けていくのかわからない海運業が上昇率トップとなり、需要が旺盛。海運大手3社がいずれも年初来高値を更新し続ける展開となりました。

 ちなみに海運銘柄が、東証一部の売買代金上位にも食い込んでおり、売買代金トップは日本郵政<9101>でした。

8/12東1売買代金上位売買代金終値騰落率
1日本郵船972億円8,060円 ▲2.54%
2レーザーテック761億円20,270円 ▲0.30%
3任天堂573億円52,360円 ▼0.53%
4ソフトバンクG519億円6,654円 ▼0.85%
5商船三井458億円7,340円 ▲3.38%
                     出典:JPX

 ただ値嵩株銘柄はいずれも弱い展開で日経平均の上値を抑えるのに寄与してしまっていて東京エレクトロン、ソフトバンクG、ファーストリテイリングがいずれも下落。

 そんな中、引け後で発表がでたリクルート<6098>の第一四半期決算が素晴らしい数字でした。税引前利益が前年同期比269%増となる1054億円(アナリスト予想は600億円前後)ということで、非常に嬉しいです。最近CMで見にする人が多いと思いますが、特に米国のHR事業が好調でIndeedが成長を後押ししました。引けは39円安の5,772円でしたが翌日13日は6000円は超えてくるでしょう(というか超えて笑

 あとマザーズ関連では、そんなに驚きはないですが、メルカリ<4385>が21年6月期通期決算を発表。元々通期の経常利益予想は44億円の黒字でしたが、ここから少し上振れして49億円となりました。ただ、コロナの巣ごもりで業績を押し上げた影響もあって来期はどうなるかわかりません(年間配当も未定だし)。会社も22年6月期予想は出していませんし、素直に買いにいけるような決算内容とは感じませんでした。

 さて、今日もたくさんの企業の決算発表があって、そして決算発表ラッシュもこれで一息という感じです。日経平均を押し上げてくれると良いのですが。。。

7月米国消費者物価指数CPI

 昨日米国で発表された7月の消費者物価指数は前年同期比で5.4%の上昇となったものの,大凡市場予想程度の上昇率となったことで無事に通過。NY市場でもネガティブな反動はなく,NYダウは220ドル高と続伸。ナスダックは少し下がりましたが,それはここ数日の長期金利の微増による調整の範疇かと思われます。

 食品やエネルギーを除くコア指数は前月比で0.3%上昇したものの,予想は0.4%上昇だったこともあってか驚きはありませんでした。コア指数は前年同期比4.3%となり,6月の4.5%と比較して上昇幅が低くなりました。

 なおCPIで大きく上昇したのはエネルギー(42%増),中古車・トラック(42%増),航空運賃(19%)で,人の移動が回復してきたこともあって,移動関係分野の物価上昇は結構目立ちました。車については,半導体不足と言うこともあって,新車販売が追いつかず,その分中古車市場の需要を押し上げているという要因もありますね。

 さて、それではこのへんで。

 

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