【市況総括】8/13～日経続落37円安/主体別売買：海外機関3970億円買い越し/個人は大きく売越し～

　８月１３日の日経平均株価は小幅続落となる３７円安で27,977円で取引終了。28,000円を節目とする攻防が続いたものの、最後は28,000円割れ。とはいえ思った程日経平均株価は下がらなかった印象です。本日の主要指標は以下のとおり。

市況感想

　セクター別では３３業種中、１５業種上昇、１８業種下落と、今週の均衡する傾向が継続。今日の上昇率トップは鉄鋼でした。JFE＜５４１１＞が１２日に大幅な上方修正（通気予想を２０００億から３５００億円）と、未定となっていた配当金も発表し利回りの高さから、取引開始とともにかなり買いが入り、鉄鋼銘柄全体にポジティブに波及しました。日本製鐵＜５４０１＞、神戸製鋼＜５４０６＞、東京製鉄＜５４２３＞も連れ高です。

　一方で、ここ最近の傾向というか、半導体銘柄が少し弱含みで今日は少し反発したもののレーザーテック＜６９２０＞や東京エレクトロン＜８０３５＞が微妙。レーザーテックは数字はいいけれども増益率があまり高くないことや、東京エレクトロンも決算が来週（１６日）ということで少し様子見な状況なのかもしれません

　さて、本日の売買代金ランキングは以下のとおりでした。

　日本郵船は相変わらず活況ですが今日は下げ。とはいえ２０円安なので、勢いが止まったわけでもない感じです。海運大手３社では川崎汽船＜９１０７＞が引き続き上昇でした。

　日経平均は今週もっと下がるかと思いましたが、ブラックロックやゴールドマンサックスなどの海外機関投資家がポートフォリオでの日本株保有の見直し（ポジティブな意味で）をしている動きがあるそうなので、来週の日経平均株価にも期待したいです。

投資主体別売買動向

　先週は連休があったせいで発表の日にちがズレたのかと思いますが、１３日にJPXから投資部門別売買状況が発表されました（ちなみに私は投資主体別売買動向のほうが言い慣れてますが。。。）

　現物の日経平均、日経mini、TOPIX、TOPIXminiの合計は以下のとおり。個人が大きく売って海外機関が結構買っているような感じです。

　一部の個人投資家が日本株への悲観的シナリオから手放しているところorちょっと上がったので利確する中、海外投資家が買い集めている状況なんでしょうか。ちなみに先物の個人と海外投資家の動きは以下のとおり。

　ということで現物と先物を合わせると海外投資家が３９７０億円ほど買い越していることになり、その一方で個人投資家が３６２２億円の売越しなので、ほぼ打ち消した形となりました。外国人の買いが増えてきたのはいよいよ選挙に向けた期待感からでしょうか。

　今週は週次ベースで１５７円高となりましたが、海外投資家の買いが継続することを期待です。それでは今日はこの辺で。