4/27:市況総括~反落・日銀の金融緩和継続~

市況News
A financial data analysis graph. Selective focus. Horizontal composition with copy space.
日経平均 28,991.89-134.34▼0.46%
TOPIX1,903.55-14.60▼0.76%
マザーズ指数1,221.65+1.13▲0.09%
JASDAQ186.40-0.27▼0.14%
東証REIT指数2053.23-0.79▼0.04%
東証1部出来高11億5937万株
東証1部売買代金2兆4409億円
出典:JPX

 27日の日経平均株価はもみ合いで推移。揉み合っているわけではありません。小さなレンジ幅で小さく下げては押し目買いが行われ,134円安の28,991円で引けました。連休を前にして大きな動きはなく上値が重めです。

 26~27日に行われた日銀の金融政策決定会合ですが,市場予想のとおり現行の金融緩和政策の継続が賛成多数(賛成8,反対1)で決定しました。唯一の反対は片岡委員で,物価下押し圧力とコロナ後を見据えた企業の設備投資促進から,長短金利の引き下げによる金融緩和強化が望ましいとの立場で反対。また日銀の資産買い入れ方針である,ETFの年間12兆円の購入,J-REITの年間1800億円の買い入れ,CP・社債の9月末までの約20兆円の買い入れ上限については全会一致で決定しました。結論からとしてサプライズなしです。3月に日銀の金融政策に関する点検が行われたばかりですから当然ですね。経済の展望としては,新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが,基調としては持ち直している」と現状評価維持でした。21年度のコアCPIは+0.1%と引き下げ。携帯電話料金引き下げが要因との評価です。

 まあ個人的には頑張って物価を引き上げなくても良いと思うのですが。。。(かくいうブラジルはハイパーインフレを経験したので,私は物価上昇には敏感です)

 個別企業ではファナック<6954>が今期経常を28%増益。自社株買いも発表。水素ステーションの岩谷産業<8088>が前期経常7%増益に上方修正JR東海<9022>は2020年3月期を2015億円の赤字と発表し(通期での赤字は初めて),一方で来期予想を900億円の黒字予想としました。悪材料出尽くしで明日は上げそうですね。個人的に注目していた第一三共<4568>は,当期純利益が41%減の758億円うーん,微妙です。おまけにアストラゼネカのワクチンはEUの提訴問題もあって,日本で薬事承認までちゃんと進むのか(といってもさすがに承認はするのでしょうが)懸念までつきまとってしばらく下げそうな気がします。

 そんな日本市場は置いといて,注意すべきは米国です。日本時間4月29日未明に結果が出ると思いますが,FOMC(&政策金利)の結果が出るでしょう。直近では米国のワクチン接種が大きく進んでいること,米国市場が非常に強気なこと,全体的に経済を楽観視されている市況を見ると,テーパリング(金融緩和縮小)を早める可能性があると一部のアナリストが述べています。この他大注目なのはバイデン大統領の施政方針演説です。大きく相場が動くかもしれませんが,サプライズがなければ小動き,サプライズがあれば基本的に大きく下げて,明日の日本市場に影響というシナリオも考えられます。注目しましょう。

 それでは!

コメント

タイトルとURLをコピーしました