8月30日の日経平均株価は148円高の27,789円で取引終了。朝方寄り付きに今日の高値となる27,791円を付けたあとは下落基調。一時は10数円高くらいまでに下げ幅を縮小したものの後場は取り戻しました。TOPIXや新興市場は日経平均よりも強い動きでした。主要指標は以下のとおりです。
日経平均 | 27,789.29 | +148.15 | ▲0.54% | |
TOPIX | 1,950.14 | +21.37 | ▲1.11% | |
マザーズ指数 | 1,114.63 | +22.11 | ▲2.02% | |
JASDAQ平均 | 3,964.11 | +32.14 | ▲0.84% | |
東証REIT指数 | 2,177.59 | +3.29 | ▲0.15% | |
東証1部出来高 | 10億2174万株 | |||
東証1部売買代金 | 2兆4574億円 | |||
マザーズ売買代金 | 1713億円 |
市況感想
本日の東証一部は値上がり1853銘柄、値下がり279銘柄と全体的に買い相場となり、売買代金も夏休みの終わり?モードなのか、いつもの水準よりは高めの2兆5千億円近辺でした。業種別では最近の傾向を引き継いで、上昇率トップが鉄鋼、続いて海運株でした。
コモディティ価格の上昇や先般のトヨタ自動車の鋼材価格値上げ報道もあって鉄鋼関連は今盛況で、日本製鉄<5401>、神戸製鋼<5406>が上昇。またここ最近野村証券が業績予想を上方修正したJFE<5411>も強い展開でした。また海運株は言わずもがなの展開で、特に格付け会社によるレーティングや目標株価の引き上げの影響もあり日本郵船<9101>や商船三井<9104>も買われ、売買代金ランキングのワンツーを占めました。
ちなみに8月30日の売買代金ランキングは以下のとおり。
8/30 | 東1売買代金上位 | 売買代金 | 終値 | 騰落率 |
1 | 日本郵船 | 936億円 | 8,570円 | ▲2.76% |
2 | 商船三井 | 883億円 | 8,240円 | ▲5.10% |
3 | レーザーテック | 779億円 | 22,870円 | ▲3.91% |
4 | ソフトバンクG | 513億円 | 6,152円 | ▼0.47% |
5 | トヨタ自動車 | 457億円 | 9,534円 | ▲0.78% |
トヨタ自動車<7203>は30日に7月自動車販売・生産・輸出実績を発表。販売台数は堅調で、世界生産は11ヶ月連続で前年実績を上回ったものの半導体不足の影響で北米は前年比2.4%減少。米国は前年並みですが、カナダが大きく落ちました。一方で中南米は好調で57%増となっておりブラジルが力強い生産台数となっています。近々発表されるブラジルの月次新車販売台数も注目したいところです。
さて、話は戻って日経平均の重しとなったのはファーストリテイリング<9983>で、1銘柄で50円近く日経平均を押し下げました。そろそろ既存店売上高の数字がまた出てきますが、数字は苦しいかもしれず、市場もそれを織り込んでいるかもしれません。
上値の重たい日経平均と異なりマザーズ指数は堅調に2%程度上昇し、終値で無事に1100ポイントを回復。このまま週次ベースでも回復してもらいたいところ。今日はメルカリ<4385>が微増ですが、フリー<4478>が5%弱、BASE<4477>が7%、弁護士ドットコム<6027>が3%と、時価総額の大きい企業の上昇が顕著でした。筆者が応援しているアライドアーキテクツ<6081>も5%ちょいの上昇でした(上昇というか最近下げている分を取り戻しているだけなんですが)。
さて、このまま明日も好調に行ってくれるといいですが、どうでしょうか。それではまた明日!
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