4/30:市況総括~連休前の下げ,東京エレク最高益~

市況News
日経平均 28,812.63-241.34▼0.83%
TOPIX1,898.24-10.83▼0.57%
マザーズ指数1,201.77-9.54▼0.79%
JASDAQ平均3,898.2-10.86▼0.28%
東証REIT指数2063.83+6.47▲0.31%
東証1部出来高13億5010万株
東証1部売買代金3兆1104億円
出典:JPX他

 4月30日は大型連休前の閑散とした市場になるか,と思いきや,200円超の下げになったものの,売買代金は久しぶりの3兆円超えと商いの多い1日となりました。ただし,寄りで100円ほど下げて,10時頃に一旦29,000円台を回復しましたが,その後は大引けまでジリジリと売りが続き,最終的に241円の下げとなり,28,000円台で取引を終えました。セクター別では海運が4.82%の上昇と,特に商船三井<9104>と郵船<9101>が力強く上昇しました。

 郵船は28日に21年3月期の通期連結予想を大幅上方修正(純損益を900億円→1400億円の55%増)し,前期比4.5倍というのが好評価となりました。また商船三井は30日に営業利益が53億円の赤字となりましたが,来期280億円が評価されたことや,商船三井・郵船・川崎汽船の3社が出資するコンテナ事業会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」の利益が伸びているようで,これも評価されたようです。したがって川崎汽船も本日連れだって上昇しました。海運事業はここしばらく調子がいいですね。PERやPBRが割安となっていることも手伝っていると思われます。

 個別の決算は他も好調です。東京エレクトロン<8035>は大引け後に決算発表し,営業利益が前期比31.5%増の3221億円。来期も4420億円への拡大と2期連続の過去最高益の予想です。コマツ<6301>は21年3月期の当期純利益を前期比30.9%減の1062億円と発表。その他,三井物産,HOYA,双日なども良さげな決算でした。筆者注目のANA<9202>は,先日の会社発表のとおり当期純利益4046億円の赤字。他方,航空需要の急速な回復を見込んで,今期の営業利益を280億円,純利益を35億円の黒字予想と発表しました。私自身は黒字転換すると考えていますが,会社計画では慎重に赤字予想が出ると思っていました。貨物は好調ですし期待しても良いでしょうか。。。空運ではJALが5月7日に決算発表を出しますが,今期予想に注目です。

 さてさて,今月の株式市場は本日が最終日でした。今月の日経平均株価は4月1日の始値29,441円→4月30日終値28,812円と629円安(ー2.13%)となりました。4月は買い越しの確率が高い月と報道で見ましたが,そういうときに限って逆に動くものですね。日経3万円を付けた後はなかなか壁を越えられない1ヶ月となりました。また,3月の日銀点検の後,結局日銀がETF購入で市場介入したのは1日(701億円分)のみとなりました。筆者予想では来月はGW明けあたりに彼岸底を付けてから上昇に戻る(戻って欲しい)と思っていますが,そのあたりの予想はまた今後書きます。

 来週はGWで市場がお休みしてますが,良い連休を。

 それでは!

 

 

 

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