本日は寄りから，日経平均は下落基調で結局マイナス1.97%の２９１００円で取引終了。久しぶりに少し大きめの動きとなりました。といっても，２％の値動きなので，単なる調整の範疇と言えそうです。マクロ的観点からは，前日のニューヨーク市場の一服の動きや，日本のワクチン接種の遅れに加えて，東京や大阪からの緊急事態宣言の要請などがマイナス要因となりました。日経平均は25日線・75日移動平均線を突き破りましたが，明日は一度押し目買いが入りつつ，もう少し下げるでしょう。
直近で市場をにぎわせていた東芝買収劇は，英ファンドCVC側が買収検討を中断する旨が報じられました。買収報道で大きく信用買残が膨らみましたが，元の株価に落ち着くのか注目です。CVCが見合わせたことで，手を挙げそうだった海外ファンドも一旦引っ込むのでしょうか。いずれにせよ，これを機会に各日本企業も本来の企業価値をしっかりと見直して欲しいものです。さてさて，今週ですが，２２日の日本電産，中外製薬，オービック，２３日のエムスリーと注目決算が続きます。個人的には巣ごもり関連でケンタッキーチキンの消費増に伴うアクシーズ(1381)の業績に注目です。
さて，話は変わりまして日銀が今年度の成長率の見通しを現行の3.9%から，少し引き上げるとの報道が出ています。４月発表のＩＭＦによる日本の成長率予測が3.3％ということですが，各国の数値と比べると，非常に寂しいものがあり，4.1～4.2%くらいにまで上がって欲しいです。
今週の政治の動きでは２２－２３日に行われる気候変動サミットも注目です。オンラインの実施で菅総理大臣が出席予定ですが，日本が２０３０年までにどの程度の目標を掲げるのか注目されます。日本の経済界，というか少なくとも経団連も脱炭素社会に向けた取組を推進しているところですから，この機運が高まっているうちに，一歩前進させたいですね。昨日の上海モーターショーでもＥＶ車には大きな注目が集まりましたが，気候変動対策にまったなしです。
それではまた明日！
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