9月3日の日経平均株価は584円高の29,128円で取引終了。日足チャートは大きな上離れをして強い陽線で終え、今週は5営業日全て上昇となり、週次ベースで1,486円(5.4%)の急ピッチな上昇でした。日経平均ほどではないですが、TOPIXも強く2000ポイントを回復し年初来高値でした。主要指標は以下のとおりです。
日経平均 | 29,128.11 | +584.60 | ▲2.05% | |
TOPIX | 2,015.45 | +31.88 | ▲1.61% | |
マザーズ指数 | 1,117.21 | -3.22 | ▼0.29% | |
JASDAQ平均 | 4,018.90 | +26.24 | ▲0.66% | |
東証REIT指数 | 2,144.50 | -3.97 | ▼1.39% | |
東証1部出来高 | 12億4310万株 | |||
東証1部売買代金 | 3兆2808億円 | |||
マザーズ売買代金 | 1654億円 |
目次
市況総括
東証一部は値上がり1768銘柄、値下がり343銘柄。おまけに日経平均採用銘柄225社に絞ると212銘柄が上昇(値下がり11)と、ほぼ全て上昇でした。ファーストリテイリング<9983>、東京エレクトロン<8035>を始め主要どころが日経の上昇に寄与。
本日は正午少し前に報じられた菅総理大臣の総裁選不出馬がかなりの好感を持って市場に受け止められ、前場で200円高ちょっとだった日経も後場に入り一時600円高まで到達。その後は少し下げるも上髭を付けることもなく、ほぼほぼ高値引け。セクター別では33業種全てが上昇しました。
売買代金も3兆円を超えてきて活発でした。前場の売買代金は1兆3千億円に少し届かないくらいだったので、ガースー不出馬ニュースは大きかったですね。なお、日経225には採用されていませんが、売買代金はレーザーテックがトップで、1銘柄でなんと2000億円超えの売買が行われました↓。
9/3 | 東1売買代金上位 | 売買代金 | 終値 | 騰落率 |
1 | レーザーテック | 2,224億円 | 26,660円 | ▲7.94% |
2 | ソフトバンクG | 982億円 | 6,200円 | ▲0.67% |
3 | 日本郵船 | 723億円 | 8,940円 | ▲1.71% |
4 | トヨタ自動車 | 668億円 | 9,756円 | ▲1.10% |
5 | 東京エレクトロン | 632億円 | 48,990円 | ▲2.00% |
売買代金ランキングには出てませんが、キーエンス<6861>が今日も2%上昇し、連日の新高値更新。また菅総理の不出馬が報じられたことで、通信費用の引き下げ圧力とか会食問題で苦しめられた?NTT<9432>が3%超の上昇。
一方、新興市場マザーズは少し弱め。そこまで政治ニュースに影響を受けなかったのと、このニュースより今晩米国で出る雇用統計発表後の長期金利や為替の影響などに備えて、なのかわかりませんが、日経平均と逆に昼にマザーズ指数が高値を付けた後は下落基調でした。最近のマザーズチャートは以下のとおり。
2日に上場したばかりのモビルス<4370>が319円高と好調でした。大きいところだとメルカリ<4835>、ビジョナル<4194>が微妙でした。まあ値上がりと値下がりの銘柄がほぼ均衡しててマチマチな感じです。
菅総理の自民党総裁選不出馬
朝方の株価は小幅に上昇していたのですが、前場の引けが見えてきたところで、ニュースが伝わってきたのか、日経平均が急騰。その後NHKが菅総理の不出馬を伝えて、唐突感がありました。昨日の夕方に2F幹事長に会って出馬の意向伝えたんじゃなかったのーと思ってましたが、まあ案の定というか市場への安心感が伝わり日経平均がその後後場に入りグングン上昇しました
二階幹事長ですら直前まで知らなかったんだから、加藤官房長官とか官邸組は夢にも思わなかったでしょう。取り組もうとしていた役員人事がうまく出来ず、自民党の中でも沈む船に乗ってたくないという方も多かったのを察知して、総裁選でボロ負けするのを察知したということでしょうか。この動きにより、石破さんや河野さんの出馬も取り沙汰されてきましたが、総裁(というか次期総理?)の予想が難しくなってきました。安倍・麻生派が岸田元政調会長を支持するなら結構可能性高いですが、石破・河野は結構人気ありますからね。
米国雇用統計
先ほど8月の米国雇用統計が米労働省から発表されました。非農業部門の市場予想が70万人ちょっとですが、なんと大幅に下回る前月比23万5千人と減速。新型コロナのデルタ株拡大というのはあるんでしょうが、雇用が回復した!というのはまだまだ言えないでしょうか。これで9月のFOMCでテーパリング決定はなさそうな気配です。
それでは今日はこのへんで。
コメント