【市況総括】9/21〜中国不動産リスクで660円安/JR西日本やANAが逆行高〜

　９月２１日の日経平均株価は６６０円安で３万円割れとなる29,839円で取引終了。連休明けの先物市場が大きく下がった事、ヨーロッパ市場（特にドイツ！）が軟調、NY市場も下げていたこともあって、一旦調整する形となり、日経平均は下げてスタート。途中買われる場面もあったのですが、さらに売りが加速し、最後は安値引けに近い形となりました。本日の主要指標は以下のとおりです。

業種別騰落ランキング

東証一部銘柄騰落数

市況総括

　今日は上昇率上位３業種（空運、陸運、医薬品）を除いて全てのセクターで下落。特に鉄鋼が下落トップですが、特に日本製鉄＜５４０１＞がユーロ円建転換社債（CB）型の新株予約権付社債を発行を先週発表したばかりで今日も値下がり。まあ中国市場の影響もあるでしょう。

　また中国関連（とくに不動産にかかりそうなもの）は今日は全体的に下落。ソフトバンクG＜９９８４＞が５％下げ。また海運銘柄もここ最近上げていたため下落しました。建設系も結構ダメージを受けており、日立建機＜６３０５＞やコマツ＜６３０１＞も大きく下げ。ダイキン＜６３６７＞や関西ペイント＜４６１３＞など不動産を連想させそうなところも、マイナスですね。あ、中国といえば安川電機＜６５０６＞も下げ。。。全部下げでした＞＜

　本日の売買代金ランキングは以下のとおり。

　一方で上昇したのは、空運と陸運。新型コロナの感染者数が下降傾向にあること、GOTOトラベル復活？が噂され始めたこともあった期待から買いが入り、ANA＜９２０１＞や日本航空＜９２０１＞が好調。また先日に公募増資を発表して大きく下げたJR西日本＜９０２１＞と反発。売買代金が１２００億円を超える大きな商いでした。といっても前場は結構下げてたんですけどね。

　とまあ、中国に振り回された１日でしたが、２３日に利払い期日がまたくるということで、まだヒヤヒヤしそうです。ただリーマンショックとは事情が違い中国当局の規制により恒大集団が新たな融資を得られずレバレッジに一定の規制がかかったための状況なので、どこまで日本株に影響が来るかわかりませんね。個人的には２３日は無事通過してくれるものと期待していますが。。。日本株は大きな影響を受けないと思ってますが、GPIFが持ってると報じられてるのがちょっと気になりますね。

TDnet

　今日はあまりTDnetしっかり見る時間がなかったので一社だけ。オーケストラHD＜６５３３＞は結構応援している企業なんですが、今日の引け後に２１年１２月期の業績予想を上方修正しました。売上高142億円→156億円、経常利益8.65億円→11.3億円、純利益5.4億円→7.0億円となり、経常利益を３０％増としました。この会社はDX事業をやっているザ・デジタル銘柄なので、結構期待していて、嬉しいです。先週終わりから少し下げてて心配になったのですが、これは明日楽しみ＾＾

　さて、それでは今日はこのへんで。気になる日経平均先物ですが、２００円高くらい、ヨーロッパも上昇でスタートしている感じです。思ったより心配しなくてもいい展開？なんでしょうか。それではまた明日！