9月15日の日経平均株価は158円安となる30,511円で取引終了。朝から少し下げ模様で、11時頃には30,300円台まで落ちましたが、午後は取り戻し、高値引けとまではいかないものの、後場は100円未満の振れ幅でした。TOPIXや新興市場も一服で利確の動きのせいか小さく下落。本日の主要指標は以下のとおり。
日経平均 | 30,511.71 | -158.39 | ▼0.52% | |
TOPIX | 2,096.39 | -22.48 | ▼1.06% | |
マザーズ指数 | 1,184.54 | -3.29 | ▼0.28% | |
JASDAQ平均 | 4,107.52 | -6.42 | ▼0.16% | |
東証REIT指数 | 2,114.93 | -24.82 | ▼1.16% | |
東証1部出来高 | 12億572万株 | |||
東証1部売買代金 | 3兆150億円 | |||
マザーズ売買代金 | 1626億円 |
目次
業種別ランキング
今日は海運業を除いた32業種全てで下落しました。バラ積み船がメインのNSユナイテッド海運<9110>が12%高となった他、大手3社も川崎汽船<9107>の7%と堅調な動きでした。一方値下がりトップは不動産業。パーク24<4666>は昨日ひけ後に出した3Q決算で赤字拡大を発表して8%弱の下げ。大きいところでは三井不動産<8801>が3%程度下げました。
9/15 | 上昇TOP | 値上がり率 | 下落TOP | 値下がり率 |
1 | 海運業 | ▲2.91% | 不動産 | ▼2.20% |
2 | 機械 | ▼0.36% | 証券 | ▼2.14% |
3 | その他製品 | ▼0.41% | 金属製品 | ▼2.05% |
東証一部銘柄騰落数
本日は4日ぶりに値上がり銘柄が1000を切ってしまい、上昇したのはわずか15%。昨日より調整されたとはいえ、騰落レシオは引き続き割高の節目?である120を大きく超えた状態となっています。
上昇 | 下落 | 不変 | 上昇比率 | 騰落レシオ (25日) | |
9/15 | 329 | 1783 | 76 | 15.04% | 135.99 |
9/14 | 1707 | 380 | 101 | 78.02% | 149.06 |
9/13 | 1534 | 554 | 101 | 70.08% | 144.37 |
9/10 | 1923 | 222 | 44 | 87.85% | 139.08 |
9/9 | 706 | 1363 | 120 | 32.25% | 127.74 |
9/8 | 1599 | 474 | 116 | 73.04% | 125.17 |
市況総括
昨日のNY市場がダウ、ナスダック、S&Pの3指数がいずれも下げていたこともあり、シカゴの先物も売られていたことから、今日は出だしから日経平均は下げました。とはいえ、相場全体が小幅に下げた形で、TOPIXは1%超えの下げ幅でしたが、大きな反動、という急落ではありませんでした。
本日は不動産株が特に下げていますが、中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ)がデフォルト危機に陥っていること(というかもうデフォルト!?)から中国金融が揺れているせいなのか、中国に高いレベルでコミットしているソフトバンクG<9984>が売られました。
一方で市場を引っ張ったのは半導体銘柄と海運業。半導体では東京エレクトロン<8035>が驚きの15連騰となっている他、アドバンテスト<6857>と小幅高、レーザーテック<6920>はここ最近毎日売買代金ランキング5位以内に入ってくる常連となっていて、3万円をうかがうか、という状況です。東京エレクもレーザーテックも株価が25日線からかなり乖離していて怖いですけれど。それだけ強いということでしょう。本日の売買代金は以下のとおりでした。
9/15 | 東1売買代金上位 | 売買代金 | 終値 | 騰落率 |
1 | ソフトバンクG | 1,810億円 | 6,634円 | ▼5.78% |
2 | レーザーテック | 1,002億円 | 28,940円 | ▲2.84% |
3 | 日本郵船 | 959億円 | 10,350円 | ▲3.92% |
4 | 川崎汽船 | 720億円 | 7,210円 | ▲7.77% |
5 | 東京エレクトロン | 508億円 | 56,470円 | ▲1.55% |
今朝のテレビ東京モーニングサテライトを見ていたら、メガバンク3行を推していました。まあ確かにPBRがかなり低いし、利回りが4〜5%ということで気持ちはわかるんですが、今日は、三菱UFJ<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>全て下落。米国の金利と最近連動している感じがありますが、CPI発表を受けた金利上昇がそこまでなかったので売られたんですかね。
日本の銀行株は長期目線で配当もらうだけならアリですが、今の低金利だと目先のキャピタルゲインを狙うには弱い銘柄と私は思っています。まあ三菱UFJと三井住友はまだいいですが、みずほFGはシステム障害ばかりで、社長が頭を下げ続けてるイメージしかありません><
マザーズ指数も今日は一旦下げました。昨日ついに時価総額1兆円を超えたメルカリ<4385>は株価変わらずの6,400円。ビズリーチが好調なビジョナル<4194>は一時ストップ高と堅調。一方で、昨日通期の決算を発表したプレミアンチエイジング<4394>が13%の下落でした。結構売られてるけど、こんなに売るほどカナーとか思いますが。。。。まあ市場の期待値が高すぎたということでしょうか。ここまで売られるとちょっと買いをそそられてしまいます。
8月米国消費者物価指数
米国労働省が14日に8月の消費者物価指数(CPI)を発表し、前年同月比で5.3%の上昇でした。ほぼほぼ市場予想ということでサプライズはなく、エネルギーと食料品を除いたコア指数は4.0%。品目別では中古車31.9%増、航空運賃6.7%増ということでコロナ明けに需要がもっともどるかもしれませんが、インフレ率が少し鈍化傾向があるようです。
いずれにせよ雇用統計が予想に反してかなり弱かったこと、CPIも過熱感が後退していることを踏まえると、9月21−22日に予定されているFOMCでのテーパリング決定はなさそうだ、との市場の見方が支配的なようです。
それでは今日はこの辺で!
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