【市況総括】9/27〜日経8円安/主体別動向・現先合計で外国人は2000億円超買越し/明日配当権利最終日〜

市況News
financial stock market graph illustration ,concept of business investment and stock future trading.

 9月27日の日経平均株価は8円安の30,240円で取引終了。寄り後の9時数分で付けた30,414円が今日の高値となったのですが、その後ジワジワと利食いの動きもあって下げに転じ様子見の1日となりました。恒大集団の動きは一旦落ち着き?を取り戻しましたが、ブルームバーグで別の中国の不動産開発企業「融創中国」(香港上場)が現地当局(浙江省紹興市)に対して支援を要請したと報じられたこともマイナス要因になったようです。ということで日経もTOPIXも今日は小さく下げました。主要指標は以下のとおりです。

日経平均 30,240.06-8.75▼0.03%
TOPIX2,087.74-3.01▼0.14%
マザーズ指数1,158.05-5.36▼0.46%
JASDAQ平均4,098.27 +8.91 ▲0.22%
東証REIT指数2,107.88 +23.24▲1.11%
東証1部出来高12億9346万株
東証1部売買代金3兆2582億円
マザーズ売買代金1169億円
                       出典:JPX他

目次

業種別騰落ランキング

 先日調子良く終わった海運株が大きく下落し、大手3社の日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>が売買代金ランキング上位3つを占める商いを伴った大幅下落。今日は3社とも6%以上の下げとなりました。ここ最近株価が高いことは高いですが、今日の下げはよくわかりません。これに加えて香港市場に上場している中国海運大手コスコが10%下落したのも尾を引いたと報じられています。

 一方で新型コロナウイルスの感染拡大に一服の動きが見られることから、空運や陸運が上昇。ANA<9202>が4%上昇、JAL<9201>も3.2%上昇と人の移動に関する銘柄が好調。その他JR東海<9022>が4%高、JR東日本<9020>が3%など、陸運にも買いが入りました。また増資発表後は株価が微妙だったJR西日本<9021>も3%ほど上昇しました。

9/27上昇TOP値上がり率下落TOP値下がり率
1鉱業▲4.31%海運▼6.45%
2空運 ▲3.76%機械▼1.69%
3陸運▲1.69%倉庫運輸▼1.63%
                            出典:JPX

東証一部銘柄騰落数

上昇下落不変上昇比率騰落レシオ
(25日)
9/2773613559633.65%146.35
9/24 2104 681696.16%141.50
9/23休場
9/2228718475313.12%134.77
9/212181942279.97%138.51
9/17142364511965.07%138.40
                  出典:JPX

市況総括

 今日は海運株ホルダーには痛い1日だったかもしれませんが、特に材料があまりない中途半端な1日でした。明日は9月の中間配当・優待の権利付き最終日となりますので、多少買いが入るのかもしれません。ちなみに今回の配当分はおよそ180円程度らしいので、単純計算で明後日の株価は180円ほど下がることになりますが、自民党総裁選挙の日程とちょうどかぶることもあって、動きが正直読めません。

 あと今日のニュースといえば、トヨタ自動車<7203>が上場来高値を更新し、10,330円で取引終了。そろそろ分割の時期なので、1万円台ともお別れですね。ちなみに自社株買いが22日で終了しましたが、上限2500億円に対して2,239億円と目標額に届かなかったようです。

 さて、本日の売買代金ランキングは以下のとおりで、海運3社がトップスリーを独占。なお売買代金12位のファーストリテイリング<9983>が2%の上昇で日経平均を64円ほど押し上げました。

9/27東1売買代金上位売買代金終値騰落率
1日本郵船1,767億円10,270円 ▼6.55%
2川崎汽船1,280億円7,820円▼6.68%
3商船三井1,098億円9,230円 ▼6.48%
4ソフトバンクG879億円6,624円 ▼0.05%
5レーザーテック697億円27,630円▼2.37%
                              出典:JPX

 今日は日経225の騰落も割とマチマチ。

 あと市場の話題となっている日本では珍しい敵対的TOBの行方ですが、新生銀行<8303>側は、SBIHD<8473>側に求められている条件には回答しないこと及びTOBの期間の延長を求めているとのこと。ちなみにSBIの提示するTOB価格が2000円/株に対して、現在の新生銀行の株価は1871円となっており、市場ではTOBが行使されるのか若干半信半疑になっている?状況でしょうか。展開を見守りたいと思います。

投資主体別売買動向

 先週は祝日が二回あったこともあって日本証券取引所から投資主体別売買動向の発表がなかったので、イレギュラーですが今日発表がありました。まず、日経225、TOPIXとミニの合計の現物ですが、以下のとおりでした。事業法人は自社株買いの影響かと思われますが、それ以外は大凡売越しでした。信託銀行が結構売り込んでるようですが、これは年金(GPIF)が売り込んでるんでしょうか。。。。

海外個人投資信託事業法人信託銀行日経平均
8月2週+1631-1668+12+437-455▲157円
8月3週-3634+4058-1021+1651+111▼963円
8月4週-45-2483-297485798 ▲627円
9月1週+3669-4917-226+367-292▲1486円
9月2週+3010-5805-1896+149-2120▲1253円
9月3週-500-520-2139174-3775▼251円
                          単位:億円    出典:JPX

 ちなみに先物の個人と外国人投資家の売買合計は以下のとおり。巷で言われていたとおり、先物については外国人が引き続き買いポジションを取っており、買いは4週連続。注目の外国人投資家については、現物と先物の合計では約2400億円の買い越しとなりました。

個人海外
8月2週+202+1858
8月3週+610-3424
8月4週-1719+3257
9月1週-924+2956
9月2週+594+7518
9月3週-575+2861
           単位:億円 出典:大阪取引所

TDnet

 今日気になったTDnetはJNSホールディングス<3627>。この会社は話題のIoT関連をやっているのですが、悲しいかな、東証一部なので時価総額がたかだか60億円程度と(悪いけど)市場からの関心度が低いのですが、今日は上方修正を発表。申し訳ないけど、以前から株価的にはつまらない会社だなーと思っていたのですが、久しぶりに良いニュースですね。任天堂スイッチの売れ行きが好調なことやGIGAスクール構想の恩恵を受けたとのことで、売上高8.9億円→9.2億円、営業利益2.7億円→4.5億円となりました。売上高と比較してやたら営業利益の上昇率(66%)が高いですね。とはいえ、この程度上昇しても来年のプライム市場には生き残れなさそうな感じがプンプンしてはいますが。。。。

 さて、それでは今日はこのへんで。

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