4/22:市況総括~大幅反発/IPO３社上場~

　本日の市況は前日までの続落から一転して，押し目買いもあってか大幅に反発。終値29,188円を付けて679円高（+2.38%）となりました。TOPIXや新興市場指数も堅調で，７５日移動平均線から大きく下振れしていたことが意識されたと思われます。

【ＩＰＯ３社上場】

　本日はＩＰＯ銘柄３社が上場しました。まずはビジョナル＜マザーズ：4194＞ですが，転職サービスの「ビズリーチ」のＣＭでおなじみの方もいるかもしれません。公募価格5000円で初値7150円を付けて途中下落したものの，その回復し7000円で着地しました。続いてマーケティング支援事業を行うネオマーケティング＜JQ：4196＞は，買いの特別気配が点灯したままでしたが，13:00頃に初値がつき4065円で引けました。最後にホウ素医薬品開発を行うバイオベンチャー，ステラファーマ＜マザーズ：4888＞ですが，初値712円を付けたあと上昇を続け，Ｓ高862円に張り付いたまま取引を終えました。

　市場の総括ですが，本日は個別のファンダメンタルはあまり意識されず，昨日とは真逆に全体的に買いムードとなり，石炭・石油＆空運を除いた全業種で上昇となりました。石炭・石油は，昨今の気候変動への取組トレンドに加え，本日夜の気候変動問題サミットも意識されたのではないでしょうか。空運が弱いのは新型コロナによる緊急事態宣言発令の影響でしょう。4/25～5/11の期間で４都府県に発出する方向で調整されているようです。ワクチン接種が遅れており，空運については旅客機需要の回復遅れが懸念された影響と推測します。

　本日は相場全体が強かったので，特段個別の銘柄に言及は必要なさそうですが，連日下げた半導体銘柄も堅調で，東京エレク，レーザーテック，ローツェも大きく上昇しました。それから注目していた日本電産の決算について，20年3月期の営業利益1600億円（＋47.4%）と素晴らしい内容でした（といっても最近好決算の後に売られるという現象が続いているのが懸念ですが）。これから20年3月期決算が続きますが，期待してます。

　今後の緊急事態宣言を意識して「巣ごもり」銘柄などもまた戻してくると思われますが，過去の緊急事態宣言ですと，宣言前までに値を下げて，宣言開始後に上昇するという謎の動きをしますので，まだ戻しが弱い個別銘柄のポジションを打診買いして増やすのは戦略としてありかと思います。本日の反発が一過性のものなのか，それとも日経３万円台に向けて回復するのか，明日の市場に注目です。

　それでは！