8月11日の日経平均株価は4日続伸となる182円高の28,070円で取引終了。終値で28000円台にのせたのは7月16日以来となりました。小幅ながらTOPIXやマザーズ、JASDAQも上昇。主要指標は以下のとおりです。
日経平均 | 28,070.36 | +182.36 | ▲0.65% | |
TOPIX | 1,954.08 | +17.80 | ▲0.92% | |
マザーズ指数 | 1,088.72 | +5.50 | ▲0.51% | |
JASDAQ平均 | 3,942.78 | +7.55 | ▲0.19% | |
東証REIT指数 | 2143.35 | +7.90 | ▲0.37% | |
東証1部出来高 | 11億6013万株 | |||
東証1部売買代金 | 2兆6453億円 | |||
マザーズ売買代金 | 1403億円 |
市況感想
東証一部売買代金が前日8月10日と同程度の2兆6千億円の水準と、夏枯れ相場の割には高めで、出来高も11億株を超えました。セクター別では、33業種中、30業種が上昇し全体として上げ相場でした。東京エレクトロンをはじめとして半導体銘柄は冴えませんでしたが、他は好調で業種別上昇率トップはゴム製品でした。
特に良かったのはブリヂストン<5108>で、前日の決算発表での今期予想の上方修正や増配の発表がインパクトありました。7期ぶりの最高益更新ということですね。同じゴムでも対象的だったのは横浜ゴム<5101>で、昨日の発表でちょっぴり上方修正はしたもののアナリスト予想までは届かず最高益予想から上振れしたものの、後場で急落して2%の下落となりました。
ゴム製品に続いて好調だったのは、海運株で、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、郵船<9104>が揃って上昇。商船三井の株価はついに7000円を突破しました。7000円ってもう10年くらい前の水準っぽいですね。おまけにかなり増配したせいで、この株価でも利回り7.7%で割高感がありません(とはいえ来期の反動は警戒ですが)。海運では玉井商船<9127>も好調で今期経常を6.7倍というのも大きい材料でした。
昨日1Qがあったソフトバンクグループ<9984>はやっぱり微妙で今日は下落。最近値下がりが気になっていた任天堂<7074>は、久しぶりにちゃんとした反発でなんとか5万円台は維持でした。
大きいところで良かった他の銘柄はコマツ<6301>。昨日に米国の上院で1兆ドル規模のインフラ投資法案が可決されたことが好感され、キャタピラーが大幅に上昇。関連銘柄ということで、コマツもPTS市場から上昇し本日は4%上昇。インフラ法案は今後9月に下院にトライする形となりますが、共和党との議論が気になるところですね。
日本郵政<6178>も今日注目されていましたが、決算前の取引はプラスで終了。引け後発表の1Q決算は経常利益が約2.2倍でした。先日に週刊ダイヤモンドでかなり(ボロクソに)書かれていたので、空売りしようか迷っていたのですが、一旦様子見して良かった。。。。とはいえPTSがあまり反応しておらず、好決算後に大幅下落なんて展開はあり得ますから、明日は最初にちょっと高値を付けて、その後は結構売られるような気がします。決算資料みると、銀行業務(ゆうちょ)はいいけれど、物流(郵便事業)と保険(かんぽ生命)は微妙な印象。かんぽ生命は不祥事が尾を引いてるんでしょうが、新規契約の落ち込みがなかなかだし、、、うーんあまり期待できなさそう。
さて、日経平均の日足チャートは25日線近辺を超えてきたあたりですが、今日は十字足となり、依然としてテクニカルはよくない感じ。長期の移動平均線は引き続き垂れ下がっていますので、買いで入る方はご注意を。
そういえば今日は、今週の最も重要な指標となる米国の7月消費者物価指数(CPI)の発表が控えています。ここ最近米国の長期金利が1.3%まで戻してきているのが気になりますが、インフレの進行と合わせて要チェックです!
それでは今日はこの辺で。
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