今週最終日となる5月28日の相場は日経平均株価が大きく反発し600円高の29,149円で取引を終了。25日線で跳ね返されるのか懸念していましたが、寄りからエンジン全開で上昇。終値での29000円台は5月10日以来の水準でした。TOPIXも同じく2%弱の上昇でしたが、新興市場は軟調でした。本日の主要指標は以下のとおりです。
東証第一部の値上がりは1874銘柄、値下がりは315銘柄でした。セクター別では、、、、全面高ですね。上昇率トップは非鉄金属、続いて鉄鋼でした。大阪チタニウム<5726>や東邦チタニウム<5727>が9%超の上昇。昨日のバイデン大統領の新たな6兆ドルのインフラ投資計画からボーイングが大幅上昇し、航空機向けの納入を行うこれらの会社に買いが入ったようです。
その他の業種もなかなか好調でした。昨日のMSCIのリバランスも無事に通過し、今日は商いを伴って売買代金は3兆円に到達。日経平均の回復の兆しが今後も続くのかわかりませんが、一旦窓をあけた形となりましたね(そういえば昨日の記事では、今日の日経平均はあまり期待できませんなんて書いてしまった。。。。)。
今週の日経平均株価の私の予想は上限が28700円だったのですが、一気に突き破るとは思いもしませんでした。特に大きな材料があったとは思えませんが、やはりコロナワクチンの接種加速がだんだんと織り込まれ始めてきたということでしょうか。
あと、ホルダーではないのですが、富士石油<5017>が53円高の272円と爆上げしました。一時期監視銘柄にしていたのですが、旧村上ファンド系の大量保有報告書の提出が引き金になったようです。低位株のこういう爆発力は凄いですね。これだけ上昇してもPBR0.44倍と割安で長いこと放置されていましたが、石油というのがちょっと、、、という観点から少し見放されていたのかもしれませんね。
主要ニュース
今日の主要ニュースといえば、織り込み済みのネタではありますが緊急事態宣言の延長でしょう。今日、菅総理大臣が記者会見を行いますが、9都道府県に対して6月20日までの延長とのことです。ただ、百貨店など一部の商業施設では平日は時短営業可能となるようで、国民的にも最初にやった緊急事態宣言ほどの緊張感は恐らくないでしょう。皆さん、緊急事態宣言への耐性ができた感じです。
7月には東京五輪がありますから、これが最後の緊急事態宣言になると良いですね。さて、本日筆者が気になったニュースは以下のとおりです。
- 総務省:4月完全失業率は2.8%で悪化(前月は2.6%)。
- 日本政府、アストラゼネカワクチンを台湾へ提供へ。
- JTB、21年3月期は1051億円の赤字。
- 米FBI、ベラルーシでの民間航空機強制着陸に関して調査開始。
さて、今週一週間は831円高で終わった日経平均株価。気づけば5月ももう少しで終わりですね。それではまた来週!
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