先週の日経平均株価は、(相変わらず)筆者の予想に反して今度は上昇。1週間で536円高となりました。ここしばらくTOPIXに負けていた日経平均株価ですが、先週の上昇率は日経平均>TOPIXとなったことでNT倍率も若干上昇。大型株の下落が一服した形となりました。先週までの週次ベースの値動きは以下のとおり。
期間 | 日経平均終値 | 前週比 |
6/7 〜 6/11 | 28,948 | ▲7円 |
6/14 〜 6/18 | 28,964 | ▲15円 |
6/21 〜 6/25 | 29,066 | ▲102円 |
6/28 〜 7/2 | 28,649 | ▼282円 |
7/5 〜 7/9 | 27,940 | ▼842円 |
7/12 〜 7/16 | 28,003 | ▲62円 |
7/19 〜 7/23 | 27,548 | ▼455円 |
7/26 〜 7/30 | 27,238 | ▼264円 |
8/2 〜 8/6 | 27,820 | ▲536円 |
今週の日経平均終値予想27,800-28,100円
いつのものとおり期待を込めた数字ではありますが、今週の日経平均株価の終値は27,800-28,100円と予想。ちなみにモーサテのアナリスト予想中央値は28,000円でした。
最大の注目は本日10日に予定されるソフトバンクグループ<9984>の決算でしょう。22年3月期の会社予想は出していませんが、QUICKコンセンサスの通期営業利益は2兆3407億円(純利益1兆7448億円)となっております。投資会社の性格が強いこともあり業績が出資先の株価に大きく影響するところはありますが、米国事業は好調で、それを昨今の中国当局による規制のマイナス影響と相殺するような感じでしょうか。筆者は若干の減益となって、日経平均株価の押し上げの足をひっぱる気もしますが、ソフトバンクGは株価が現在6,770円と最高値の時期から40%近く下落しているので、これ以上の下落は限定的にしか起きない、と期待したいです。
さて、今週は他にも4−6月期決算の発表が多く続きます。10日ではINPEX、大和ハウス、ブリヂストン、住友林業、アサヒ、キリン、ワークマン、11日は電通、楽天、日本郵政、ゆうちょ銀行、第一生命HD、東急、12日はクラレ、メルカリ、HENNGE、Alins、サイボウズ、メドピア、東芝、13日はユーグレナ、すかいらーく、フリー、富士フィルム、ENEOS、荏原、朝日インテックなど。一週間で1115社が決算発表の予定です。
日経平均株価は、こういった企業の上方修正や好業績を織り込んで、これから上昇することを期待したいですが、チャート的には引き続き5日線<25日線<75日線となる悪い形。他方で7月末に付けた27,272円を底として反転の動きが見えており、今週の間に25日線を突き抜けて反転を期待したいところ。ちょっと気になるのは内閣支持率が30%を割り込んでおり、海外投資家の日本株への目線は厳しいものがありますが、海外投資家の一部では既に日本株が割安という認識が広がり始めている感じがあり、買い戻しの動きがこれから出てくることを期待しています。
今週の主な予定
先週の雇用統計は無事に通過し、今週は注目となる統計は米国の7月のCPIでしょうか。また、8月下旬のジャクソンホール会議に向けて引き続きFRBの市場評価(特にインフレ、雇用状況)いついては注視をしていきたいところ。
あとは前述しましたが、ソフトバンクGを始め企業の決算発表が続きますので、そろそろ日経平均株価へのPER修正の動きに注目していきたいです。今週の主要な発表等は以下の通り。
日程 | 国内 | 米国 | 海外その他 |
8/9(月) | 8県にまん防適用開始 長崎平和祈念式典 | 中国7月CPI | |
8/10(火) | 7月景気ウォッチャー 6月国際収支 | ||
8/11(水) | 7月マネーストック 7月工作機械受注速報 | 7月CPI 7月財政終始 | |
8/12(木) | 7月企業物価指数 | ロシア4-6月GDP | |
8/13(金) | 消費者態度指数速報 (ミシガン大学) |
それでは今週も良い一週間を!
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