先週の日経平均株価は先々週に続く強い上昇が継続し、一週間で1200円の急ピッチの上昇。一週間全て5日線の上で終値を付ける相場となりました。9月に入ってから下げとなったのは9日(173円安)の1日のみです。この勢いはどこまで続くんでしょうか。とりあえず直近の週次ベースの動きは以下のとおり。
7/5 〜 7/9 | 27,940 | ▼842円 |
7/12 〜 7/16 | 28,003 | ▲62円 |
7/19 〜 7/23 | 27,548 | ▼455円 |
7/26 〜 7/30 | 27,238 | ▼264円 |
8/2 〜 8/6 | 27,820 | ▲536円 |
8/9 〜 8/13 | 27,977 | ▲157円 |
8/16 〜 8/20 | 27,013 | ▼963円 |
8/23 〜 8/27 | 27,641 | ▲627円 |
8/30 〜 9/3 | 29,128 | ▲1,486円 |
9/6 〜 9/10 | 30,381 | ▲1,253円 |
9/17日経平均終値予想:30,200-30,500円
相場が強くて予想がなかなか難しいですが、そろそろ移動平均線との乖離が開き過ぎてきたところもあり、一旦調整の週となると筆者は予想します。9月17日(金)が自民党総裁選の告示ですが、すでに候補者は大凡出揃った形となり河野・岸田・高市の三つ巴となりそうなので、政治ネタ主導の相場は一息、というのが根拠です。
あとは、石破氏の動きがまだ不明で、やたらと「白紙」を主張してますが、乗り遅れた感があり、正直ここまで意思決定・行動が遅いと今から立候補しても世論的に厳しいでしょう。
話は戻って筆者の予想ですが、自民党総裁選の期待相場は一旦一服して、先週のほぼ終値と同水準と同じくらいで日経平均が週を終える30,200〜30,500円を予想します。というのも、騰落レシオの水準(1ヶ月単位)で凡そ130〜140ポイント、RSI(相対力指数)も90ポイント近辺と短期で買われすぎかな、というのが印象です。ここ最近の上昇で日経平均のPERも14倍付近まで戻ってきて、好調な企業の業績を折り込み始めたと言えるでしょう。
ただ、2月の高値を超えてくるようですと、一気に31,000円を目指す展開もありえなくはないと思います。ただ来週月曜日は祝日で日本企業は休場ですし、(多分サプライズないけれど)米国では9月のFOMCも控えていますから、やっぱりちょっと様子見感が週の後半から出るのかなと思っています。
(参考)日経平均株価チャート↓
今週の予定
9/13-17の予定ですが、日本での注目は企業物価指数と週の中盤に発表の機械受注でしょうか。米国では14日に8月の消費者物価指数が出ます。FOMCの結論には(変な数字が出なければ)もはやそこまで影響でないかもしれませんが、注目です。
日程 | 国内 | 米国 | 海外その他 |
9/13(月) | 7-9月期法人景気予測 8月企業物価指数 | 8月財政収支 | |
9/14(火) | 8月CPI アップル新作発表 | 国連総会開幕 | |
9/15(水) | 7月機械受注 | 8月米鉱業生産 | |
9/16(木) | 8月貿易統計 | 9月フィラデルフィア連銀 製造業景況指数 | 上海協力機構首脳会談 |
9/17(金) | 自民党総裁選告示 |
今回のスケジュールに載せてはいませんが、先週に米中首脳電話会談が久しぶりに行われました。10月下旬のローマで行うG20首脳会談の米中会談に向けたつゆ払いでしょうか。双方言いたいことは言ったと思いますが、バイデン大統領は国内の支持率が下降気味、習近平国家主席としては来年2月の冬の北京オリンピックを見据えて、(ボイコット論が吹き出していた)米国の機嫌を損ねたくないし、、、という駆け引きはきっとあったのかと思います。
また、今週には日程が出るかと思いますが、菅総理大臣も訪米して、日米首脳会談を行う可能性も報じられています。辞任するのが確定していて若干レームダックな雰囲気がある菅総理が行っても、え?ってなる気がしますが、どういう意図でしょうか。
さて、対極的な目線から離れて日本の個別企業ですと、今週は7月決算企業の通期予想が集中します。大きいところでは13日に神戸物産<3038>の3Q、先日上方修正したビジョナル<4194>の本決算あたりでしょうか。
それではこの辺で。今週も良い相場となることを期待しています。
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