5月19日(水)の日経平均株価は362円安の28,044円で大引け。前日の米国市場を受けた形になりましたが、昨日発表された4月の米国住宅着工件数が思ったほど高くなかったのがマイナス材料でしょうか。さて、本日の主要指標は以下のとおりです。
日経平均 | 28,044.45 | −362.39 | ▼1.28% | |
TOPIX | 1,895.24 | −12.50 | ▼0.66% | |
マザーズ指数 | 1,092.07 | +22.57 | ▲2.11% | |
JASDAQ平均 | 3,813.26 | +11.82 | ▲0.31% | |
東証REIT指数 | 2061.17 | +16.50 | ▲0.81% | |
東証1部出来高 | 11億6484万株 | |||
東証1部売買代金 | 2兆5099億円 |
決算ウィークが過ぎた事もあって商いが段々薄くなってきた感がありますが、出来高・売買代金が低調であることを見るに、そこまで積極的な取引自体も行われませんでした。また、多少古いニュース(と私は感じた)ですが、米国がウイグル自治区の強制労働の問題に関連して、ユニクロ製シャツの輸入を差し止めていた事が報じられ、ファーストリテイリングの株価は大きく下げました。日経平均を一銘柄で100円ほど押し下げています。
新興市場のJASDAQとマザーズは揃って上昇。マザーズ市場では、IPO銘柄で数少ないAI開発の企業Appier Group<4180>や、昨日の勢いがそのまま続くGNI<2160>が上昇。ステラファーマやQDレーザ、スパイダープラスなどの上場したての銘柄も好調でした。でも、マザーズ指数が今後反発するトレンドに転換したのか、これについては今週は様子見したいと思います。
セクター別では上昇率トップは精密機械で、HOYAが3%を超える上昇。昨日に投資格付会社のレーティング引き上げがありましたが、その影響なのかはわかりません。他のセクターでは空運も上昇していますが、大した上昇でもなく、どの業種も基本的に小幅に下げています(下げトップはパルプ・紙)。
さて、以下いくつか気になるニュースです。
- ANA 発行可能株式総数を倍増させるべく6/29総会で定款変更予定。
- 黒田日銀総裁:感染症の影響に対し要すればコロナ対応策延長。
- エールフランスが一部の航空便にバイオ燃料搭載。
- 官房長官:2022年の北京冬季五輪での外交的ボイコットの対応未定。
ANAの定款変更は、先日同社を紹介したばかりの私にはショック。いや、別に定款変更したからといってすぐ増資するわけじゃないんでしょうが。IR資料によれば、現行の5億1千万株→10億2千万株に倍増です。増資ニュースにビクビクする日がしばらく続くかもしれません。
もう一つ航空関連で、エールフランスのバイオ燃料ネタが出ました。バイオ燃料の利用については、バイオ燃料を促進したいEU当局と、コストが高いバイオ燃料の使用を避けたい航空会社の利益がぶつかっていますが、一石を投じる動きになりそうです。日本でもユーグレナがバイオ燃料を作っていますね。
今晩ですが、米国では4月に行われたFOMCの議事要旨が公表されます。テーパリングに関する議論がどうであったか、市場の関心も高いでしょう。
それではまた明日!
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