【市況感想】7/16〜日経続落276円安/ファストリ年初来安値/ラキール上場〜

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financial stock market graph illustration ,concept of business investment and stock future trading.

 7月16日の日経平均株価は276円安の28,003円で取引終了。ギリギリ終値で28,000円以上を維持した形ですが、27,000円台での取引時間も長かったです。14時以降は右肩下がりで週の終わり方が悪い、買い方にとっては苦しい形となりました。本日の主要指標は以下のとおりです。

目次

市況感想

 今日の株式市場は、もう最初から期待が持てなかったと言うかファーストリテイリング<9983>の昨日の微妙な決算を受けて下がりそうな気配は出ていましたが、案の定、ファストリ1銘柄で日経平均を75円ほど下げました。おまけにエーザイ<4523>のアルツハイマー治療薬「アディカヌマブ」(言いにくい。。。)について、米国の大手病院が続々と投与見送る旨報じられて一気に下げました。ということでエーザイの影響もあってか東証一部のセクター別値下がり率トップは医薬品でした。

 日経平均は下げたとはいえ、値上がりと値下がり銘柄数だけを見ると、昨日よりは拮抗してきて、225銘柄のうち値上がり95、値下がり121です。やはりファーストリテイリングとエーザイの影響は大きかったでしょう。日経平均は1%程度下げたのに対し、TOPIXの下げは0.38%と小幅下落でした。JASDAQに至っては本日プラスで引けましたし、マザーズも0.1%の下落だったので、日経平均株価が一番弱かったですね。東証の小型株も上昇してますから、まさに225銘柄の一部が弱いと感じる1日でした。

黒田日銀総裁会見

 今週は日銀の金融政策決定会合が行われ、本日、日銀HPでも今後の金融政策決定会合の決定内容について発表がありました。結論から言うと、市場の予想通り現状の金融政策を維持ということで、現状の短期金利に関し、日銀当座預金のうち政策金利残高分に−0.1%のマイナス金利を適用、長期金利については10年国際金利をゼロ%程度で推移するよう国債買い入れを行うとされました。

 また市場に関心の高い資産買い入れについても現状どおりETFは年間12兆円、J-REITは年間1800億円を上限に必要に応じて買い入れ、CPと社債は22年3月末までに計20兆円を上限に買い入れることを決定。物価目標を既存の2%として、これに向けた量的・質的金融緩和を継続する、とされています。

 先日はニュージーランド中央銀行が、先進国としては初の資産購入を停止する旨決め、一足早いテーパリングの動きが出てきましたが、日本はまだまだ物価目標にはほど遠いので、テーパリングは遠い話という感じです。というか、黒田総裁の任期中に2%ってどうも届かなさそうだし、そもそも背伸びどころかジャンプしても届かない目標であれば、多少の修正はありのような気もしますね。

 さて、これまでの金融政策維持のほか、今回の決定では、金融機関の気候変動対応に向けた融資を促すための優遇措置なども示されたとのことで、環境分野での日銀の新たな役割というのも意識されています。

ラキール<4074>

 本日、マザーズにラキール<4074>が新規上場しました。公開価格1400円に対して、初値が2480円となかなかの出来です。最終的にストップ高となったようで、上場の滑り出しとなりました。

 この会社は企業のDX支援のサービスを提供しており、2005年に創業。LaKeel Appsシリーズの提供により企業の経営・会計・人事のデータ集約・加工、管理プラットフォームの提供、企業向けSNSツールなどなど、様々なアプリがあるようで、会社資料によれば既に多くの大手企業でも採用されているとのこと。上場企業だと会社の資料が若干手抜きな所が見られるところもありますが、同社の資料は結構しっかり作られている印象を持ちました。

 ぜひ頑張ってください!

 さて、それでは本日はこのへんで。良い週末を!

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