7月15日の日経平均株価は329円安の28,279円で取引終了。日経採用銘柄225のうち208銘柄が値下がりし、値上がりはわずか13銘柄という厳しい展開。取引開始後から、ダラダラ右肩下がりの1日でした。本日の主要指標は以下のとおりです。
市況感想
今日は東証1部の33業種中で鉄鋼を除いた32業種が下落した全面高となりました。昨日のNY市場が微妙でしたし、日本市場も相場全体にポジティブなニュースもありませんね。また日経平均株価に影響力のあるファーストリテイリング<9983>が本日引け後に第3四半期決算を控えていたこともあって様子見ムード、というか手仕舞いムードもあった印象です。
そんな中で気を吐いてくれたのは、サイゼリア<7581>。はい、いつもお世話になっておりますよ。個人的には半熟卵がのせてあるミラノ風ドリアが大好きですね。よく家族を連れて行っています。さて、本日の株価は134円高の2,795円で、昨日引け後に発表した通期営業利益予想を下方修正したものの、まあアク抜けが意識された感じでしょうか。協力金のおかげで経常利益は30億→50億円になっています。株価は、今朝方には2900円台を乗せており、市場で好感されていますが、結構な高値圏だなーという印象です。来期は支援金分が剥落となるので、そこまで期待できるのか、という感じはしますが。。。。
一方で、アフターコロナ銘柄になりそうなラウンドワン<4680>が5営業日続落。6月頭からだと、もう20%くらいの下げですかね。先日に発表された海外募集による自己株処分の影響で需給の悪化を懸念しての売りで本日は8%超えの下落し1223円となりました。処分価格が1244円となっており、本日の終値が処分価格を下回ったので、一旦これで落ち着くでしょうか。。。
話は変わって本日は中国国家統計局の今年4−6月実質GDPの発表がありました。前年同期比7.9%増ということで、市場予想を上回ったようです。とはいえ最近中国経済回復に若干陰りが見え、前回の1−3月期は前年比18.3%と強い数字と比較するとやはり弱い数字です。先日には中央銀行(人民銀行)が預金準備率を0.5%引き下げたところですが、中国の回復が微妙だと今後の日本市場への影響も気になるところです。。。
ファーストリテイリング<9983>
本日多くの市場関係者が注目したであろうファーストリテイリング<9983>の第3四半期決算ですが、簡単に以下のとおり。
売上高 | 営業利益 | 税引前利益 | 純利益 | 一株益 | |
2021.8通期 | 21,500 | 2,450 | 2,620 | 1,650 | 1,616 |
第3Q累計 | 16,980 | 2,279 | 2,456 | 1,513 | 1,482 |
営業利益については4月に上方修正して、その後今回で下方修正しているので忙しないですねえ。。。ちなみに営業利益は減益(2550億→2450億円)、経常利益は70億円の増益(2550億→2620億円)と修正してきています。本日出たこの数字ですが、これはなかなか評価が難しいです。個人的にはですよ、個人的には4月と5月の月次売上が微妙だったことを考えると、思ったより悪くない、という印象です。もっと酷い数字を予想してたので笑。ただ、悪くはないんですが、成長率が微妙だし、地政学的リスク(ウイグル問題)を考えると、もう少し株価を下げる可能性はある、というのが私の見立てです。
日経平均はファーストリテイリングの株価にかかっているところがありますから、3万円回復に向けて、ここからの回復に期待したいです(とかいって、日経平均のETFを空売りしている私が言うのもおこがましいですが)。
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