8月10日の日経平均株価は、先週終値から68円高の2万7888円で取引終了。朝方は一時300円高水準まで到達したものの、その後は売りに押されてジリジリ下がる展開となりました。午後にはマイナス圏に入るもなんとかプラスで取引終了。主要指標は以下の通りです。
日経平均 | 27,888.15 | +68.11 | ▲0.24% | |
TOPIX | 1,936.28 | +6.94 | ▲0.46% | |
マザーズ指数 | 1,083.22 | +18.48 | ▲1.74% | |
JASDAQ平均 | 3,935.23 | +32.80 | ▲0.84% | |
東証REIT指数 | 2135.45 | –15.83 | ▼0.74% | |
東証1部出来高 | 10億8759万株 | |||
東証1部売買代金 | 2兆6076億円 | |||
マザーズ売買代金 | 943億円 |
市況感想
本日の市況が、夏場にしてはなかなかの商いで、2兆6000億円台の売買代金でした。一方で好調だったマザーズは売買代金が節目の1000億円を下回っており単純に売りが少なくて上昇した模様です。
セクター別では33業種中20業種が上昇、13銘柄が下落。上昇率トップは空運でJAL<9201>やANA<9202>が共に3%超えの上昇。空運に続き医薬品セクターも大きな上昇。材料が出ていたのは年内にコロナ治療薬を承認申請する旨が伝わった塩野義製薬で今日は6.5%の上昇。製薬関係は割と全般にこの効果が波及し、第一三共<4568>、中外製薬<4519>、エーザイ<4523>だけでなく、アンジェス<4563>やカイノス<4556>、モダリス<4883>、ソレイジアファーマ<4597>など新興市場企業も上昇しました。空運が上げましたが、本日は製薬会社の日と言っていいでしょう(筆者が製薬関係銘柄のポジションがそこそこあるっていうのもありますが笑)。
一方でセクター別下落率トップは「その他製品」で、代表格は任天堂<7974>でした。先週の減益発表の余波がまだあるのかと思いますが、ここ最近売られ続けていて、本日は1600円安(3.05%減)の50,810円。5万円台もちょっと怪しくなっており、年初来安値更新が続いています。。。。割安感は出てきましたが会社の成長率が下がると、市場の関心も下がりますから仕方ないですね。
さて、日経平均株価は3日連続の上昇となったものの、日足チャート的には小なら上髭を残した気持ち悪い形となっており、ファンダメンタル的に良い材料がなければダラダラ下げそうな流れは変わっていません。頑張ってもらいたいものです。
マザーズは今日は大きく(といっても2%以内だが)上昇。今日筆者がそこそこ保有しているアライドアーキテクツ<6081>が2Q決算発表。過去2回の決算発表はストップ高を演じてくれているので、結構期待値が上がってしまっているところはありますが、再度の上方修正したので、直近不調な株価へのカンフル剤になってくれることを期待。
ソフトバンクグループ1Q決算
今週も決算発表が続きますが、市場が最も注目していたのはソフトバンクグループ<9984>でしょう。会社発表の内容はざっくり以下のとおり。
売上高 | 税引前利益 | 四半期純利益 | 一株利益 | |
2022.3-1Q | 1兆4791億円 | 1兆2924億円 | 7615億円 | 407円 |
2021.3-1Q | 1兆2799億円 | 8341億円 | 1兆2557億円 | 615円 |
前年同期比では売上高15%増、経常利益(税引前利益)55%増、純利益39%減という結果でした。まあ純利益は昨年が高かったって事で前年同期比で純利益減はまあそこまで驚きはありません。QUICKコンセンサス7月末時点の通期純利益予想は1兆7千億円程度ですので、純利益の進捗的にはそこまで悪い数字ではありません。ただ、ちゃんと資料読み込めてはいないのですが、ウーバーを始めとして一部米国の出資企業の保有株式数が減っており、売却を大分進めたようです。ちょっと苦しい感じは伝わってきます。
筆者的に、この決算が現状株価へのプラスかマイナスかと言われれば、微妙な感じがしたので明日は売られるんじゃないかな〜という気がします。かといって暴落はしなそうな微妙な感じ。時間がなくて孫さんの発表内容はまだ見てませんが、最近彼が話すとなんか株価下がってるイメージありますしw
SVF2なんて、ご自身が出資するようで、ちょっと心配。。。。いずれにせよ日経平均3万円に向けてはソフトバンクGが頑張らないといけないですね(ここまでSBGの寄与度が高いと日経225の指標として価値に疑問符もつけたくなりますが)。
さて、本日はこの辺で。
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