【市況総括】5/27-日経平均6営業日ぶり反落/海外投資家2週連続売り越し-

市況News

 5月27日の日経平均株価は93円安の28,549円で取引を終了。寄りから売りでスタートし、6営業日ぶりのマイナスとなった他、TOPIX、マザーズも反落。JASDAQ平均は、ほぼ動かずでしたが一応プラスで取引を終了しました。出来高が24億株、売買代金が5兆円超えとなかなか見ない水準でしたが、主要な指標は以下のとおりです。

 売買代金が5兆円を超えたのは久しぶり、数年ぶりくらいな印象ですので、遡ってみたところ、2018年2月以来のようで、大きな商いとなりました。MSCIの日本株29銘柄除外に伴うリバランスの売買が引けにかけて行われたのが要因のようです。昨日の売買代金が2兆5千億円だったので、単純計算でMSCIの影響で3兆円分くらいは膨れ上がった計算です。

目次

総括

 セクター別騰落率を見ると、昨日に続いて空運が好調ANA<9202>とJAL<9201>は揃って上昇。ワクチン接種の加速により、アフターコロナの意識の高まりからレジャー関連は直近では需要が高まっています。アルペン<3028>、ラウンドワン<4680>、藤田観光<9722>などが年初来高値を更新しています。

 セクター別では、東証第一部33業種のうち上昇が4、下落が29業種となり、全体的に小幅に下げる形となりました。下げのトップは鉄鋼のー2.59%。東証一部の値下がり銘柄は1647銘柄と7割程度の銘柄が下げました。日経平均株価が全体的に上げ基調でしたから一旦小休止というところでしょうか。

 MSCIのリバランスに注目が集まった本日の市況ですが、今日も軟調だったのはソフトバンクG<9984>で、本日は182円安の8,092円で取引を終了。日足で75日線のはるか下で推移しており、直近でどこまで下げ止まるのかが見えてきません。一方で今日は半導体銘柄は好調で、アドバンテスとや東京エレクトロンが上昇。昨日に米国半導体大手エヌビディアの決算がまあまあだったのが好感されたのかはわかりません。

 日経平均株価のチャートは本日は十字線のような形になり、これから25日線に向けてチャレンジしていく形になりますが、ここで跳ね返されてしまうのか、それとも突き抜けてゴールデンクロスを形成するのか注目です。ここ最近月末が弱いことを考えると、5月最終日の明日はあまり期待しない方が良いのかもしれませんが。。。

投資主体別売買動向

 本日は木曜日なので、JPXから5月第三週の投資主体別の売買状況の発表がありました。現物の売買状況は以下のとおりです。

海外個人投資信託事業法人信託銀行日経平均
6月5週-2734+1609+877+209+1577▼282円
                          出典:JP

 先物については個人が45億の買い越し、海外投資家が2529億円の売り越しでしたので、海外は2週連続の売越し。5月第三週は外国人投資家が現物と先物合わせて5千億円程度の売越しとなりました。

 事業法人もかなり売りが入った他、個人も珍しく海外投資家と同じ動向で売越しでしたので、その割にはよく週ベースで日経平均は上昇したんだな、というのが個人的な印象です。

その他ニュース

 材料感に乏しい一週間ではありますが、本日の夜は日EU定期首脳会談がオンラインで行われる他、G7貿易大臣会合が行われます。米国では1〜3月期GDP改定値が出ますが、まあいずれも市場への影響は大してないでしょう。

 その他気になったニュースは以下のとおり。

  • ワクチンの調達を巡って中国と台湾当局が非難合戦。
  • ソニーGの22年度のPS5販売計画は過去最大の2260万台へ。
  • 米国通商代表部のタイ代表と中国副首相が意見交換実施。
  • ソフトバングGの孫会長の20年度報酬は1億円に半減。

 一応日本で時価総額2位の孫ソフトバンクG会長の報酬が1億円というのはさすがに安すぎやしないでしょうか。。。。欧米のCEOのように沢山もらえ、とは言いませんが、(簿価上ではありますが)5兆円の利益を出してるんだし、もっと貰ってもいい気がしますね。まあ私は株主でもありませんから、とやかく言う筋合いもございませんが笑

 それではまた明日!

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