9月22日の日経平均株価は続落となる200円安の29,639円で取引終了。昨日は幸泰集団ショックで下げた影響もあって、一部反発の動きは見られたものの取引開始から下げの動き。10時半に高値の29800円台を超えたものの、その後は軟調で、特に大引けのタイミングでズドンと50円ほど下げて終えました。本日の主要指標は以下のとおりです。
日経平均 | 29,639.40 | -200.31 | ▼0.67% | |
TOPIX | 2,043.55 | -21.00 | ▼1.02% | |
マザーズ指数 | 1,127.81 | -10.88 | ▼0.96% | |
JASDAQ平均 | 4,043.40 | -20.76 | ▼0.51% | |
東証REIT指数 | 2,081.07 | -25.51 | ▼1.21% | |
東証1部出来高 | 12億359万株 | |||
東証1部売買代金 | 2兆8901億円 | |||
マザーズ売買代金 | 1486億円 |
目次
業種別騰落ランキング
9/22 | 上昇TOP | 値上がり率 | 下落TOP | 値下がり率 |
1 | 海運 | ▲1.08% | 卸売業 | ▼2.37% |
2 | 不動産 | ▲0.99% | 食料品 | ▼1.90% |
3 | 鉱業 | ▲0.30% | 機械 | ▼1.73% |
東証一部銘柄騰落数
上昇 | 下落 | 不変 | 上昇比率 | 騰落レシオ (25日) | |
9/22 | 287 | 1847 | 53 | 13.12% | 134.77 |
9/21 | 218 | 1942 | 27 | 9.97% | 138.51 |
9/17 | 1423 | 645 | 119 | 65.07% | 138.40 |
9/16 | 892 | 1186 | 110 | 40.77% | 134.31 |
9/15 | 329 | 1783 | 76 | 15.04% | 135.99 |
市況総括
今日も日経平均は軟調な動きだったものの、香港市場が休場ということもあって若干様子見ムード。前場では、恒大集団の23日に迫った人民元建社債の利払いができるとの報を受けて一時プラスになる場面も。しかし、ドル建て社債の利回り(8400万ドル=90億円くらい?)については言及がないため、やっぱりダメなの?的な感じになりました。恒大集団は中国じゃ万科や碧桂園とならんで不動産開発大手の一角ですが、総資産のかなりが借り入れということで、自己資本比率が2020年末時点で6.4%程度。昨年の9月頃から資金繰りに危うくなっていることは報じられており、今年6月には格付会社がどかどかレーティングを下げているので、大手は逃げ切って不良債権を抱え込むリスクは低いことを期待しますが。。。ちなみに日本は年金のGPIFが恒大集団に投資しているとなっていますが、3月末時点で株式(関連会社含む)と債券の合計が約97億円とのこと。まあそこまでインパクトはなさそう。。直接不良債権を抱え込まなくても、中国市場が揺らぐと日本も短期的に地震が起きますから勘弁して欲しいところですね。
ということで、やっぱり今日は中国に振り回されて休日前の日経平均は引けまで弱い展開。ちなみに売買代金ランキングは以下のとおり。
9/22 | 東1売買代金上位 | 売買代金 | 終値 | 騰落率 |
1 | ソフトバンクG | 1,466億円 | 6,449円 | ▲1.90% |
2 | レーザーテック | 719億円 | 28,150円 | ▲1.26% |
3 | 日本郵船 | 655億円 | 10,170円 | ▲1.09% |
4 | 三菱UFJ | 561億円 | 641.5円 | ▲1.42% |
5 | 川崎汽船 | 556億円 | 7,550円 | ▲3.28% |
全体的に弱い相場の中では珍しいですが、上位5位の銘柄が全てプラスで終えました。ソフトバンクGは昨日の調整の反動もあるし、エバーグランデネタをどこまで気にしてるのかわかりませんが、中国政府が救済するのか?的な買いもあったのかもしれません。
あと今日は全体的に海運株は強く、海運大手3社の日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>は全部プラス。続いてここ最近下げてた不動産株も上昇。三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、飯田グループHD<3291>は堅調でした。ちなみにヒューリック<3003>は小幅に下げました。ヒューリックといえば、出資しているSPC(特別目的会社)が電通本社ビル@汐留を購入するとかで一時話題になりましたね。
さて売買代金ランキングで珍しく上位に来た三菱UFJ<8306>が米国子会社のユニオンバンクを売却というニュースもあってか上昇。採算が取れずらいし、今後競争が激しくなってついていけないということが理由のようです。私もかつてユニオンバンクの口座を持ってましたが、色々手続きが面倒で遅れてる感じはありました(まあ米国は資金洗浄関連の規制がうるさいので、仕方ない手続きもありますが)。ということで、今回の売却には市場も好感したということでしょう。
一方、銀行で株価が冴えないのはみずほFG<8411>。まあ、悪いけどみずほFGは顧客laterとなってるせいか(まあ頑張ってる人もいるのでしょうが)、対応が色々後手ですし、システム障害ばかりでもはや銀行業務がまともにできてませんし、名ばかりメガバンクという気がします。本日、金融庁から業務改善命令を受けました(これで3回目。。。)。
日銀金融政策決定会合
9月21〜22日と日銀金融政策決定会合が行われました。結論から言うと今までの金融緩和を維持ということで、長期金利操作は賛成多数、資産買い入れ(ETFとJ-REITにつき、それぞれ年間12兆円、1800億円を上限として購入)は全員一致でした。とはいえ、資産買い入れは最近やってなくて、日銀のステルステーパリングだと言われてますけどね。
いずれにせよ、この程度の金融緩和で物価目標2%が達成できると思えず(特に黒田日銀総裁の任期中は)、新総理大臣の下での財政政策が待たれるところです。
さて、日本の金融政策はさておき、市場の話題は米国のFOMCですね。日本時間未明くらいに結果が出ると思いますが。今回はドットチャートも発表させるので、23年?が予想されている利上げの中央値についても注目したいところです。それでは今日はこの辺で。良い祝日をお過ごしください!
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