8月30日〜9月3日の日経平均株価は1,486円の大幅ジャンプ。一週間の5営業日連続で上昇となる強い一週間で、元々日経平均がかなり下がっていて反発の潜在性があった状況のところで、さらに金曜日の菅総理による自民党総裁選不出馬発表もインパクトがありました。先週までの週次ベースの日経の動きは以下のとおり。
6/28 〜 7/2 | 28,649 | ▼282円 |
7/5 〜 7/9 | 27,940 | ▼842円 |
7/12 〜 7/16 | 28,003 | ▲62円 |
7/19 〜 7/23 | 27,548 | ▼455円 |
7/26 〜 7/30 | 27,238 | ▼264円 |
8/2 〜 8/6 | 27,820 | ▲536円 |
8/9 〜 8/13 | 27,977 | ▲157円 |
8/16 〜 8/20 | 27,013 | ▼963円 |
8/23 〜 8/27 | 27,641 | ▲627円 |
8/30 〜 9/3 | 29,128 | ▲1,486円 |
9/10日経平均終値予想:29,600-29,900円
最近の日経平均株価チャートはこんな感じです↓。7月の高値は抜いてきたので、次の壁は6月の29,480円付近ですが、これは楽々超えてきそうです。
先週は大幅に上がって今週はその反動で下がるのか、という状況ではありますが、先週一週間で自民党総裁線のニュースを吐き出したとは思えず、これから総裁選挙に向けて各候補が魅力的なコロナ対策・経済対策を打ち出してくれる?事を期待するならば、総裁選ニュースの株価上昇で今月1ヶ月は下支えをしてくれるのではないでしょうか。ということで筆者はかなり強気に今週の日経平均株価予想を29,600-29,900円と予想します。
ちなみに9/6朝の日経225先物(大阪取引所)の株価は、ジワジワと上昇し、29,580円で取引を終了しています。先物はとりあえず好調ですね。あとは、総裁選挙の動きですが、現時点で岸田さんは立候補済みとして、石破氏は白紙、河野氏は正式発表はまだだが、麻生派の支援を受けて立候補、高市氏は安倍派の支援を受けて立候補?という状況です。石破さんは自民党を何回か出てますし、ちょっとリーダーとして信用に足るか、というのが個人的な印象、河野さんは意思決定が早そうでチャカチャカやってくれそう(たまに突っ走るが)、高市氏は一応20人の支援を取り付けたみたいで、ダークホース的な存在。大きな財政出動をしてくれそうな感じだし、初の女性総理が誕生すると株価的には一気に上がりそう、というのが現時点での印象です。
とりあえず今週はこの総裁選の動きに注目したいと思います。
今週の予定
今週は先週と比べると重要発表は特にありません。先週の米国雇用統計は市場予想よりだいぶ低かったですね。
今週の指標系発表で、あえて注目するのであれば、米国の7月地区連銀経済報告と週の後半にある欧州中央銀行理事会とその後のラガルド総裁による記者会見内容でしょうか。FRBはテーパリングの議論を着々と進めていることに比べるとEUの議論は日本ではそこまで細かく報じられませんが、恐らくECB内でも出口戦略は練られているはずで、どのくらいの時期になるかは注目です。
日程 | 国内 | 米国 | 海外その他 |
9/6(月) | NY市場休場 | ||
9/7(火) | 7月景気動向指数 7月家計調査 | 南ア4-6月GDP 中国8月貿易統計 豪中銀政策金利理事会 独9月ZEW景況感指数 | |
9/8(水) | 4-6月GDP(改定値) 7月国際収支 | 7月地区連銀経済報告 | |
9/9(木) | ECB理事会 中国8月CPI | ||
9/10(金) | ロシア中銀政策決定会合 |
国内決算でも特に重要なものはないのですが今週は9日(木)にイムラ封筒<3955>の22年1月期の中間決算が予定されています。お祝儀相場といいますが、決算の数字はさておいて、この銘柄は選挙絡みのときは反応することが多いので、ちょっと注目しています。
それでは今週も良い一週間となりますように。
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