日経展望:4/26-4/30【商いは様子見?】

日経展望
A financial data analysis graph. Selective focus. Horizontal composition with copy space.

 先週は下げて終わった日経平均ですが、実は3週連続の下げとなっています。前々週と前週については、徐々に下げたような動きですが、4/19の週は2日で1200円程度の下げとなり厳しい1週間となりました↓。

期間日経平均終値前週比
4/5 〜 4/929,768円▼82円
4/12〜4/1629,683円▼84円
4/19 〜 4/2329,020円▼662円

 大きいニュースとしては新型コロナ変異株の拡大とそれに伴う緊急事態宣言の発令でしょうか。最終的に4/25から5/11で決定し、地域は4都府県(東京、大阪、京都、兵庫)となりました。ただ、他の県でも感染の拡大が続いているため、期間の延長や対象地域の拡大もありそうです。

 さて4/26の週の動きですが、緊急事態宣言発令の前で投資家の売りが進んだところですが、これまでの緊急事態宣言では発令後は実は株価が伸びるという動きが起きています。またNY市場は依然として堅調で長期金利も落ち着いていることを考えると、今週4/26-4/30は小幅に反発と予想します。他方、ここしばらく市場の商い(売買代金総額)が2兆円弱と、あまり勢いがないのが気になり、連休前ということでこの状況は今週も続くでしょう。ということで、筆者の予想レンジは以下のとおり。

4/26-4/30 レンジ予想 29,000 〜 29,300円 

 またこの週については2020年3月期の決算ラッシュが始まりますね。どちらかというと今期の決算よりも来期予想に注目が集まるところで、現在の株価が成長を織り込んでいる企業も多いところ、先日の安川電気や日本電産のように決算後に下げる場合もあるので、その点は要注意です。注目する決算ですが、キャノン、ファナック、信越化学、ソニー、TDK、キーエンス、村田製作所、東京エレク、米国ではGAFAMの決算が続きます。大きいですねー。

 さて、今週の発表予定は以下のとおりです。

日程国内米国
4/26(月)2月景気先行指数
4/27(火)日銀金融政策決定会合(26-27)
4/28(水)FOMC(27-28)
パウエルFRB議長記者会見
バイデン大統領施政方針演説
4/29(木)休場1-3月期GDP速報値
新規失業保険申請件数
4/30(金)3月失業率・有効求人倍率3月個人所得・個人支出

 発表の関係では米国FOMCとパウエルFRB議長の会見に注目です。市場では引き続きテーパリングが意識されており、関連の発言がでないか要注意です。 

 今週も個別企業の決算を睨みつつ、新型コロナの動きに頭を悩ます一週間となりそうですが、ワクチンについては、まあ遅くなっているとはいえ、いずれは国民に行き渡るでしょうから、筆者は割と楽観姿勢です。したがって今週の日経平均は前週から1%前後の上昇で29,300円前後で落ち着くと考えます。その後は皆さん待ち焦がれた?ゴールデンウィークですね。心配な方は連休前に多少ポジションを解消しておくのも一つ手かと思います。

 それでは!

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