5月7日の日経平均株価は前場で上げて10:30頃にピークの29,440円前後に到達。その後は緩く売り買いが続き,1日の値幅が約200円のレンジ相場になりました。日経平均株価は26円高の29,357円で取引を終え、今週1週間(といっても2日間ですが)の上げ幅は約600円と反発しました。主要指標は以下のとおりです。
日経平均 | 29,357.82 | +26.45 | ▲0.09% | |
TOPIX | 1,933.05 | +5.65 | ▲0.29% | |
マザーズ指数 | 1,162.16 | -21.68 | ▼1.83% | |
JASDAQ平均 | 3,915.57 | +16.96 | ▲0.44% | |
東証REIT指数 | 2057.33 | -13.09 | ▼0.63% | |
東証1部出来高 | 11億7404万株 | |||
東証1部売買代金 | 2兆5446億円 |
目次
総括
業種別で見ると景気敏感と言われる鉄鋼が4.2%、海運が3.0%の上昇。一方で下げたのが,「その他製品」や精密機器、証券でした。といっても、いずれも1%程度の下げなので、底堅い1日となりました。気になるのはマザーズ指数で4月中旬頃からジワジワときている下げが収まらず75日線の1230ポイント前後から大きく下に乖離しています。それどころか200日線すら割り込んでいます。直近でこの水準に来たのは3月25日ですが、今のところ200日線がサポートラインとして意識され、今後浮上すると予想します。
昨日取り上げた任天堂ですが、やはりと言いますか、売り込まれました。ニンテンドースイッチの売上好調で、22年には世界累計販売台数が1億台を突破すると報じられていますが、今後の需要落ち込みも意識されたとの見方です。また大きな下げとなったのが、昨日伝えたAI inside<4488>で、31%のどぎつい下げで、16,080円まで売り込まれました。2日間で14000円ほど株価を下げたので、ホルダーとしては生きた心地がしないでしょう。4月末時点で、信用倍率が3615倍と恐ろしい数字で、売り圧力はまだ残っていそうです。
個別決算
さて、それでは個人的に注目していた決算です。
- ミクシィ<2121> 純利益を前期比46%増の157億円とするも、来期45%減益予想。
- DeNA<2432> 純利益256億円と黒字転換。来期は予想不開示なるも営業減益見込み。
- AGC<5201> 1Q純利益を348億円と前年同期比161%増。
- JFE<5411> 純利益218億円の赤字。来期は1300億円の黒字予想。
- 千代田化工<6366> 純利益は前期比34%減の80億円。来期は同25%減の60億円を予想。
- オリンパス<7733> 純利益は前期比75%減の129億円。22年3月期は589%増の890億の予想。
- 住友商事<8053> 1530億円赤字は過去最大。ニッケル鉱山操業停止や電力インフラ事業の損失計上。
- JAL<9201> 当期純利益は2866億円の赤字。来期予想不開示とし配当未定。
昨日(5月6日)に記事を書いたDeNAですが、今期は大まかな予想は外れず純利益256億は想定範囲内。コンセンサスよりは良かったですが、四季報の業績予想を下回りました。もうちょっと良い数字欲しかったです。DeNAはそのうち決算解説します。
緊急事態宣言延長・米国雇用統計
そして緊急事態宣言の延長について、先ほど菅総理大臣が記者会見を行いました。対象に福岡と愛知を追加して、5月末までとのこと。また、来週来るはずだったバッハIOC会長の訪日は延期で調整しているようです。五輪関係は、6月に国内の観客動員の可否を決定すると報じられていますが、そもそもやるのか怪しい感じはしますね。ちなみに私はやると思っていますが、市場はあまり東京五輪の開催についてはそこまで気にしてはいないかもしれません。ただし五輪ができない状況=国内の感染が収束していない,という図式になりかねず、そうすると夏頃には需要が回復してくると予想する旅行・飲食が引き続き自粛モードというシナリオもあり得ます。この点は要注意ですね。
話はかわりまして,本日ですが、米国市場の雇用統計の発表があります。。。。。と思ったら、もう出てました。非農業部門の就業者は前月比26.6万人増加。予想から大きく下回りました。失業率は6.1%に悪化のようです。影響が大きいのは株価よりFXのほうでしょう。
また雇用統計が良すぎると、景気回復からテーパリングが意識され、金利上昇という流れも考えられますから、このくらいの数値でちょうどよかったんではないでしょうか。。。
さて,明日から週末ですがまた鋭気を養って来週も頑張りましょう。
それでは!
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