5月25日の日経平均株価は続伸。4営業日連続の上昇(4日連続は3月以来)となり、189円高の28,553円で取引を終了。昨日のNY市場の好調さ、ワクチン接種のスピード加速などが相場に安心感を与えた印象です。また昨日の米国市場で長期金利が1.6%を割り込んだのも好感され、NASDAQも堅調で勢いそのままにマザーズ市場も2.27%上昇と反発。マザーズ市場はもうトレンドが変わったと見て良いでしょう。さて、本日の主要指標は以下のとおりです。
日経平均は上昇して、2週間ぶりの値を付けていますが、正直なところ材料がほとんどありません。マザーズは一旦下げ止まりを予想していますが、日経平均株価は気迷いしていて方向感が見えない状況が続いています。日経平均株価は上昇していますが、東証第一部騰落銘柄数を見ると、値上がり698銘柄(32%)、値下がり1417銘柄(65%)、それ以外は変わらず、と値下がり銘柄の方が多いです。
セクター別騰落率では証券業が2.0%上昇でトップ。マネックスG<8698>が引っ張りました。ここ最近乱高下していた暗号資産の急反発が好材料でしょうか。約8%上昇の828円で取引を終えています。証券業では、(東証第一部銘柄ではありませんが)決算発表後少し値を下げていたウェルスナビ<7342>が続伸です。ここ数日間で20%くらい上昇しており勢いに乗っています。ウェルスナビはCMでもお馴染みで、最近は資産運用がホットテーマですね。とはいえ、今日別に材料があったわけではないですが。ウェルスナビは気付けば、マザーズで弁護士ドットコムの時価総額を抜いています。
セクター別の下落率トップは海運株で、川崎汽船<9107>や郵船<9101>、商船三井<9104>が下落。直近の株価上昇の流れの中で一旦利益確定の調整が入ったようです。
筆者が先日記事を書いたアライドアーキテクツ<6081>は本日、関連会社のファンベースカンパニーと共同で、自社のファンを診断することができる「ファンベース診断Lite1」のサービスを行う旨発表。そこまで、好材料になるのか(私的には)疑問ですが、株価は8%も上昇。IRニュースを見るに試験的な案件で、業績を急激に押し上げる材料ではないと思いますが、株価は久しぶりの1000円台が見えてきました。
さて、最近気になるワクチン状況ですが、官邸HPによれば、5月24日時点で一回目のワクチン接種を終えた高齢者は250万8693人と、スピード感は上がってきました(それにしてもワクチンが官邸主導で、厚労省が機能していないのが気になりますが)。World in Dataによると、日本で少なくとも1回は接種した人数は4.85%。世界平均水準を下回っていますが、日本での直近の1日の接種回数が20数万〜30万回で、接種ペースが加速していますから、総人口比で10%前後くらいになればより海外投資家の日本に対する安心感は広がるでしょう。
本日の報道では28日に緊急事態宣言の延長について決定する旨報じられていますが、沖縄の宣言期間である6月20日までの延長の可能性が取り上げられています(私が思っていたより長い。。。)。オリンピック前の最後の緊急事態宣言であると考えると、ここらで何としてもワクチン接種を加速させ、感染者を抑え込みたいところです。
その他本日筆者が気になったニュースは以下のとおり。
- 厚労省:2021年1-3月期の出生率が前年同期比9.2%減少。
- 大阪・福岡:緊急事態宣言の延長を政府に要請。
- ブリンケン米国国務長官、イスラエルに到着。中東歴訪を開始。
- ロシア:グーグルに24時間以内の違法コンテンツの削除を要請。
- アップストアの収益(ゲーム「フォートナイト」)を巡る連邦裁判が終了。
さて、特に株式市場に大きなネタはありませんでしたが、今日はこの辺で!
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