6月17日の日経平均株価は続落し、272円安の29,018円で取引を終了。日本時間未明に報じられたFOMCの結果が予想の範囲内ではあるものの、若干タカ派的との内容から、NY市場が弱含み、その影響を見て、日本市場にも波及したとみられています。本日の主要指標は以下のとおり。
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市場の感想
今日は下げ幅が少し大きめ(といっても1%ちょい)で、一時は400円程度の下落する時間帯もあり、市場が楽観視したほどのFOMC通過ではなかったようです。ちなみに私はFOMC後何も起きないと思ったので、大方の投資家と同じく割をくって、ロングで保有する銘柄が下げました。3桁万円は下げましたね。。。まあそれはいいんですが。
東証一部市場でみると33業種のうち9業種が上昇、24業種が下落しました。鉱業は昨日に続いて堅調ですが、これは引き続き原油価格が強いからでしょう。とはいっても今日はそこまで強く値上がりではなく、INPEX<1605>や日鉄鉱業<1515>が小幅上昇。下落のトップはサービスで、メドピア<6095>やGunosy<6047>、博報堂DY<2433>などが下落。サービス業一通り見てますが、このカテゴリー必ずしもサービス業と言って良いのかよくわかりませんね。。。。(普通の人が想像するサービス業って飲食店とか娯楽施設系な気がしますが)
マザーズ市場も今日は少し弱含み。とはいえですよ、前場で下げたものの、マザーズ指数は後場で少し戻して小さな下ヒゲを付けた陰線なのでチャート的にはそんなに悪くありません。一方でテーパリングの議論でナスダック市場が不安になると相関的にマザーズも弱くなりますから、注意は必要です。金融政策の先行き不安からなのか、今日はマザーズ銘柄で有名どころは結構下げて、主戦場で戦う私も打撃を受けました。アライドアーキテクツ<6081>はマザーズで値下がり率2位となってしまった他、JTOWER<4485>、Appier<4180>、ホットリンク<3680>も大きく下げました。まあいいんです、長いことやってればそんな日もありますから。
米連邦公開市場委員会FOMC
15-16日に開催されたFOMC定例会合では、フェデラルファンド金利の誘導目標レンジを0~0.25%で据え置き。ただ、2023年末までに2回の利上げを見込むことが報じられ、想定よりも前倒しされる公算が高くなったことから、「タカ派より」の結果だとの見方が報じられています。まあ,どんな結果でも死ぬことはありませんし、多分たいして影響ないとタカ(笑)をくくっていた私ですが、思ったよりは市場が反応した印象です。
そして、このFOMCの結果がどの程度影響があるかわかりませんが、ちょうど今開かれている17-18日の日銀金融政策決定会合の後に、黒田総裁が記者会見をやるのでそちらも注目です。まあ、こちらは本当に市場への影響がないものと予想していて、まだまだのんびりした株式市場を眺められると期待したいです。まあ米国の事情と違って、日本はインフレ傾向がないですし、なんだったら昨今の通信料金の値下げで物価指数が低迷傾向ですしね。前年比の統計ということなら、今後1年間は物価がほとんど上がらないはずですから、黒田総裁の任期中に物価目標2%に到達することはないと考えると、あせって金融緩和をやめる理由も特にないでしょう。
投資主体別売買動向
今日は木曜日なので、東証から6月第1週の投資主体別売買動向の発表がありました(ちなみに先週は市況総括で書き忘れてしまいました)。。
海外 | 個人 | 投資信託 | 事業法人 | 信託銀行 | 日経平均 | |
6月5週 | -2734 | +1609 | +877 | +209 | +1577 | ▼282円 |
海外投資家は前週が現物で605億円の買い越しでしたが、第2週は3週振りの売り越しとなりました。先物は外国人が2126億円の買い越しで、先物と現物で合計するとわずかに売り越しが上回りました。先週は7円高ということで上値が重たかったですね。
さて、それでは今週の市場も残すところあと1日です。また明日!
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