5月13日の日経平均株価は699円安の27,448円で取引終了。ここまで売られる要因がいまいちわかりませんが、昨日の米国の消費者物価指数CPIが市場予想を大幅に上回った事が嫌気され、これにより金利が上昇し(10年物米国債は1.7%付近まで上げ)、これがハイテク株を中心とした売りに繋がったと見られています。NYダウも下げましたが、それ以上にNASDAQは売られました。そして、米国株に引きずられて日本株も必要以上に売られている気もしますね。欧州はそこまでひどくないです。ただ、アジア全体的に下げており、特に台湾の下げ幅が顕著ですね。それでは以下、本日の指標です。
日経平均 | 27,448.01 | ー699.50 | ▼2.49% | |
TOPIX | 1,849.04 | ー28.91 | ▼1.54% | |
マザーズ指数 | 1,065.38 | -30.47 | ▼2.78% | |
JASDAQ平均 | 3,804.99 | ー38.02 | ▼0.99% | |
東証REIT指数 | 2021.37 | ー34.41 | ▼1.67% | |
東証1部出来高 | 14億835万株 | |||
東証1部売買代金 | 3兆523億円 |
目次
日経平均株価
日経平均のザラ場の動きですが、寄りから売りが入り、27500円前後で一旦(恐らく個人投資家による)押し目買いが入って一旦は押し戻したものの、強い売りに耐えきれず、投げ売りをせざるを得なかったのか、後場に入ってさらに下落。一時は700円を超える値下げでしたが、最後に少し戻しました。TOPIXも下げましたが、それ以上に日経の下げがきついですね。最近はNT倍率も14倍台後半となってきており、日経平均の下げが目立ちます。あまり気にする人多くないと思いますが、この程度の下げだと日銀ETF介入もないようですね。
225採用銘柄では、値上がり51銘柄、値下がり169銘柄、変わらずが5銘柄。業種別では、パルプ・紙、ゴムなど6業種のみ上昇と、全体的な下げ相場です。さて、こんな時はどうしようもありません。どうせなら下がるところまで、このフリーフォールを楽しみましょう。昨日も書きましたが、変なところで押し目買いすると死にます(やるなら短期の反発を狙うといいですが、タイミング良くやるなぞ、少なくとも私には無理です)。
マザーズ指数
私のポジションもこの一週間でかなり下げました。ポートフォリオの中で、最近変な安定感があるのは日経ダブルインバースくらいです。売り相場ですからね。また、私はコロナ以降はマザーズが主戦場なため、こちらもなかなか厳しいです。昨日取り上げたアライドアーキテクツ<6081>はめでたくストップ高となりましたが、マザーズ指数は昨年12月末の水準を割り込みサポートラインがどこにあるのかわからない状態です。期待するとすれば、月足ローソク足の24ヶ月線が1063ポイント付近なので、ここで反発を期待します。今日でマザーズは8営業日の下げですが、過去1年で8連敗はしたことがないため、そろそろ反発するでしょう(と期待)。一応現時点でNASDAQは小さく上昇、米国10年債金利は1.65%と若干の下げもプラス材料です。
筆者が注目した決算
- QDレーザ<6613> 21.3期純利益8.8億赤字と赤字幅縮小。来期5億円赤字予想。
- JCRファーマ<4552> 21.3期純利益を157%増の84億円。来期同93%増益予想。
- IHI<7013> 21.3月期は営業利益40%減。主力の航空部門が下げ。2期ぶり復配。
QDレーザは今年最初のIPO銘柄で注目を浴びました。カンブリア宮殿(だったかな)で見ましたが、盲目の方でも動画を網膜に直接投影し見えるようにする技術がすごいですね。しばらく赤字が続くんでしょうが注目しています。どうでもいいですが、私のIPOが当たらなくて久しぶりに悔しかった銘柄です。
JCRファーマの好調理由は、英アストラゼネカワクチンの国内生産製造受諾のためです。といっても国内ワクチンはファイザーが既に接種開始、モデルナは今月に承認が降りると思われ、アストラゼネカが後発組となっている上に、EUもアストラワクチン追加受注を見送るなど、若干ケチが付いている感が拭えません。IHIは今期の航空部門の需要回復に期待です。
さて、国内のニュースは正直なところワクチンネタを除けば市場に大きな影響を及ぼす事案は特にありません。少し話題となっているのが9月のデジタル庁発足くらいですが、これは今度解説したいと思います。
それでは、今日はこの辺で。明日の日本市場の反発に期待です!
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