23日の休場を挟んだ9月24日の日経平均株価は609円高となる30,248円で取引を終了し、なんとか3万円台を維持して週を終えることができました。後場は高い値で推移しており、ほぼほぼ高値引けで終えられたのは良かったです。週次ベースではマイナスで終わりましたが、火水の下げを7〜8割取り戻せたのはいい兆候です。TOPIXではプラスで週を終えましたし。さて、本日の主要指標は以下のとおりです。
日経平均 | 30,248.81 | +609.41 | ▲2.06% | |
TOPIX | 2,090.75 | +47.20 | ▲2.31% | |
マザーズ指数 | 1,163.41 | +35.60 | ▲3.16% | |
JASDAQ平均 | 4,089.36 | +45.96 | ▲1.14% | |
東証REIT指数 | 2,084.64 | +3.57 | ▲0.17% | |
東証1部出来高 | 14億2537万株 | |||
東証1部売買代金 | 3兆5578億円 | |||
マザーズ売買代金 | 1493億円 |
目次
業種別騰落ランキング
本日は全業種でプラス。特に海運株は終わりが見えない上昇トレンドが継続中。バルチック指数が高く推移していることもあり、おまけに来週は中間配当もあるせいか、海運3社はいずれも好調。日本郵船<9101>が8%高、川崎汽船<9107>が11%高、商船三井<9104>が6%高と活況でした。また、保険業は特段材料はなかったかと思いますが、MS&AD<8725>、SOMPO<8630>、かんぽ生命<7181>が堅調でした。
9/24 | 上昇TOP | 値上がり率 | 下落TOP | 値下がり率 |
1 | 海運 | ▲7.98% | 建設業 | ▲1.18% |
2 | 保険業 | ▲3.39% | 電気ガス | ▲1.18% |
3 | 鉱業 | ▲3.36% | 化学 | ▲1.39% |
東証一部銘柄騰落数
9月24日は東証一部の95%超えの銘柄が上昇。ちなみに日経225採用銘柄ですが、値上がり222、値下がり3と全面高。値下がりしたのはエムスリー<2413>、信越化学<4063>、第一三共<4563>だけでした。
上昇 | 下落 | 不変 | 上昇比率 | 騰落レシオ (25日) | |
9/24 | 2104 | 68 | 16 | 96.16% | 141.50 |
9/23 | 休場 | – | – | – | – |
9/22 | 287 | 1847 | 53 | 13.12% | 134.77 |
9/21 | 218 | 1942 | 27 | 9.97% | 138.51 |
9/17 | 1423 | 645 | 119 | 65.07% | 138.40 |
9/16 | 892 | 1186 | 110 | 40.77% | 134.31 |
市況総括
さて、本日市場が調子良かったのは昨日、恒大集団がとりあえず、社債の利払い期限を乗り切ったこと(元建て分は払ってドル建分は一旦待ってもらってる?)、FOMCが無事通過したことでNY市場が大きく上昇したことを好感した流れが日本市場に続いたということでしょう。前日のシカゴの日経平均先物も30200円前後で安心材料でした。
報じられている内容ですと、FOMC後の記者会見でパウエルFRB議長はテーパリングに関しては、経済回復が予想通り進めば資産購入のペースを緩める事が早急に根拠を得ると述べており、加えて、ゼロ金利の解除時期が2022年(に前倒し)になる旨を示唆したとのこと。ゼロ金利解除については若干タカ派的発言ということで米国長期金利は1.4%台にのせたものの、テーパリングについては、これで11月のFOMCで決定というのは確定的という感じで市場は受け取りました。まあサプライズなしというのは良かったです。バーナンキショックの失敗をしっかり踏まえて市場に混乱を起こさない慎重な姿勢が立派ですね。
さて、日経平均株価ですが、今日目立ったのは先ほど書いたとおり海運株でした。日本郵船と川崎汽船が売買代金ランキングのワンツーフィニッシュを決めました。強いですねー。来週は28日(火)が権利付最終日、29日(水)が権利落ち日となりますが、海運株は配当がかなり上がってますから中間配当が楽しみですね。
9/24 | 東1売買代金上位 | 売買代金 | 終値 | 騰落率 |
1 | 日本郵船 | 1,374億円 | 10,990円 | ▲8.06% |
2 | 川崎汽船 | 1,153億円 | 8,380円 | ▲10.99% |
3 | ソフトバンクG | 961億円 | 6,627円 | ▲2.76% |
4 | ソニーG | 885億円 | 13,000円 | ▲5.18% |
5 | 三菱UFJ | 844億円 | 668.3円 | ▲4.18% |
あとは米国の長期金利が上昇したということで、銀行株も好調。売買代金ランキングには先日米国ユニオンバンクの売却が報じられた三菱UFJ<8306>が4%高、三井住友FG<8316>が3%高でした。システム障害を頻繁に起こしている、みずほFG<8411>も2%程度上げました。
あと個人的に見逃せないのが空運業で、ここ最近は(中国ショックもあまり影響なく)ANA<9202>やJAL<9201>が堅調に上昇。ANAは久しぶりに2800円台を伺う展開となってきました。新規感染者数が減少してきたのも追い風でしょうか。
さて、日経平均株価は今週大きく下げて今日反発という流れでしたが、TOPIXのほうは一足早く回復。またマザーズ指数も-26pt、-10.8ptときて今日で36pt上昇とほぼほぼ回復。来週は配当取りの動きや、ファンドのリバランス、総裁選挙などちょっと動きがありそうですね。
それでは今週はこのへんで。
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