先週の日経平均株価について私の予想は大きく外れてしまい、結局28,084円と28,000円台をギリギリで維持した形となりました。1日で3%超の下落もあったので、厳しい一週間でしたね。それでは、直近の週間日経平均株価の推移です。
期間 | 日経平均終値 | 前週比 |
4/12〜4/16 | 29,683円 | ▼84円 |
4/19 〜 4/23 | 29,020円 | ▼662円 |
4/26 〜 4/30 | 28,812円 | ▼208円 |
5/3 〜 5/7 | 29,357円 | ▲545円 |
5/10 〜 5/14 | 28,084円 | ▼1,273円 |
この下げの震源地は米国市場という見方が主で、特に4月の消費者物価指数CPIが市場想定を大きく上回ったとされていて、これ自体は良いのですが、日本株が引きずられすぎな気がしますね。4月中旬以降ジワジワと下げて、先週の大きな下げで、日経平均株価の年初からの上昇幅をほぼほぼ消化してしまった感があります。
一つの見方かもしれませんが、米国の消費者物価指数の増加は、新型コロナの影響で落ち込んだ反動での需要増と考えていますので、私は(FRBが言うように)物価の上昇は一時的なものと見ていますが、市場全体がインフレ恐怖症になっているのであれば、やっぱり米国の長期金利を気にしないわけにもいきません。先週の米国長期金利は結局1.7%前後までいったあとは1.6%前半くらいで落ち着いてきました。それを好感してか先週金曜日のナスダックは2%を超える上昇となりました。引き続きインフレ・金利にビクビクする相場になりそうです。
さて、日経平均株価ですが、今週も私は強気で予想は以下の通り。
日経平均週間終値予想 28,300 〜 28,600円
日本の主要企業の決算はだいたい終わり、今期予想に依拠した株価水準に徐々に収斂していくのではないかと見ています。決算ラッシュを経て、日経平均PERは14〜15倍台まできていますので、日経平均株価はもう少し高くても良いでしょう。また、企業の今期予想もどちらかといえば慎重派が多いことも考えると、企業の業績予想の上振れも今後あるでしょうから、筆者はとても強気です。
とはいえ、とはいえ、さすがに先週の下げを見て、今週で全て取り戻せると思いませんので、一度は下値を探りつつ、上昇に持っていくのかなあと思っています。押し目買いが良さそうな雰囲気になってきたら、少しずつ主婦必殺のヘソクリを投入予定です。
主要指標
さて、今週の主要なイベントは以下のとおりです。注目は日本のGDP1〜3月期の速報値と、米国の住宅着工数と見ています。日本のGDPですが、よほどの数値でなければ市場への影響はほぼないと思っていますが、緊急事態宣言の影響もあってマイナス成長というのが大方の予想です。米国の住宅着工数はここ最近ニュースでも取り上げられていますが、住宅需要が高く、原料の木材価格も高騰していることも考えると強気の数字がでるでしょう。
日程 | 国内 | 米国 | 海外その他 |
5/17(月) | 大規模ワクチン接種 センター開設 | ||
5/18(火) | GDP1-3月速報値 | 4月住宅着工数 | EU GDP1-3月速報値 |
5/19(水) | FOMC議事録要旨 | ||
5/20(木) | 4月貿易統計 | 米露外相会談 | |
5/21(金) | 中古住宅販売件数 米韓首脳会談 | G20グローバル ヘルスサミット(伊主催) |
あと5月21日には、米韓首脳会談がホワイトハウスで行われます。主な議題は北朝鮮と見られていますが、もちろん中国や日本の話もするのでしょう。また米国としても、半導体分野で大事なパートナーである韓国とのサプライチェーン強化も議題に上がると思います。あと日韓関係なんとかしろ!ってバイデン大統領からきっと言われるんでしょうね。
さて、それでは今週も良い1週間をお過ごしください!
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