【日経展望】5/10-5/14〜75日線から反発し浮上準備〜

日経展望

 日本の株式市場は無事に連休明けの不安を払拭し、先週は無事に上昇して終わりました。マザーズが引き続き弱いのが気になるところですが。過去4週の日経平均株価の推移は以下の通りです。

期間日経平均終値前週比
4/12〜4/1629,683円▼84円
4/19 〜 4/2329,020円▼662円
4/26 〜 4/3028,812円▼208円
5/3 〜 5/729,357円 ▲545円

 4月は中旬から下落基調となり、かといって急落することもなく、日経平均はジワジワと下落していきました。週間ベースでは久しぶりの上昇となり、引き続き、新型コロナ&ワクチン接種キャンペーンを意識した相場が続きます。今週も、引き続き主要銘柄の決算が続きますので、注目していきたいと思いますが、日経平均株価は75日線を境に反発して、今週は力を溜め月末に上昇し、再び3万円代を目指すシナリオ(希望?)を想定しています。ということで、今週の日経平均の終値を以下とします。

今週の日経平均株価:終値予想 29、500〜29、800円 

 日経平均株価は最近上値が重たいですが、同じように下値も抵抗が強く、力強さを感じます。というのも、TOPIXが大きな下げ(2%以上の下げ)となったのは4月21日のみで、この時にようやく日銀ETF購入が行われました(701億円)。筆者が強気な日経平均を主張する根拠は、先月末〜今月は決算ラッシュが続き、各企業の好決算が続いているため、PERの改善から、日経平均株価の上昇が期待されていることかと思います。

 日経平均のPERは通常14〜16倍くらいが適正と言われていますが、現在のPERは19−21倍前後で推移。ただしこのPERは20年3月期の純利益を基に算出されていますから、今期の業績が反映されれば、PERは低下するため日経平均が割安方向に行くと想定します。

 もちろん現状の新型コロナとか、米中対立とかワクチン接種とか様々な要素も想定されますが、日本の個別企業の業績が良いことから筆者は楽観的な立場です。最近の株価の上値が重たいのは、海外投資家の売越しが多いからなのは間違い無いですが、売られる要因は企業業績には関係なく、全体相場としてコロナ・ワクチン絡みや日本株全体のROEの低さなどに原因があるでしょう。ということで、個別の企業は引き続き好調ですから、頑張ってもらいたいものです。特に来期予想でいい数字を出してもらいたいですね。さて、今週の主要企業の決算予定は以下のとおり。決算ウィークですからこれ以外にもたくさんあります。

日付企業名
5/10郵船、パナソニック、塩野義、味の素、伊藤忠
5/11シャープ、SUMCO、武田薬品、BASE
5/12トヨタ、NTT、ソフトバンクG、テルモ、シスメックス
5/13楽天、INPEX、住友化学、IHI、オリックス
5/14東芝、ホンダ、三井不動産、KDDI、日本郵政、

 また、今週の主要指標等は以下のとおり。あまり目立ったものは特にありません。

日程国内米国海外その他
5/10(月)日銀政策決定会合
主要意見
5/11(火)独ZEW景況感指数
5/12(水)緊急事態宣言延長開始
愛知・福岡追加
4月消費者物価指数英国1-3月GDP
5/13(木)4月景気ウォッチャー
5/14(金)4月小売売上高

 では今週も良い1週間となることを願っています。

 それでは!

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