日本の株式市場は無事に連休明けの不安を払拭し、先週は無事に上昇して終わりました。マザーズが引き続き弱いのが気になるところですが。過去4週の日経平均株価の推移は以下の通りです。
期間 | 日経平均終値 | 前週比 |
4/12〜4/16 | 29,683円 | ▼84円 |
4/19 〜 4/23 | 29,020円 | ▼662円 |
4/26 〜 4/30 | 28,812円 | ▼208円 |
5/3 〜 5/7 | 29,357円 | ▲545円 |
4月は中旬から下落基調となり、かといって急落することもなく、日経平均はジワジワと下落していきました。週間ベースでは久しぶりの上昇となり、引き続き、新型コロナ&ワクチン接種キャンペーンを意識した相場が続きます。今週も、引き続き主要銘柄の決算が続きますので、注目していきたいと思いますが、日経平均株価は75日線を境に反発して、今週は力を溜め月末に上昇し、再び3万円代を目指すシナリオ(希望?)を想定しています。ということで、今週の日経平均の終値を以下とします。
今週の日経平均株価:終値予想 29、500〜29、800円
日経平均株価は最近上値が重たいですが、同じように下値も抵抗が強く、力強さを感じます。というのも、TOPIXが大きな下げ(2%以上の下げ)となったのは4月21日のみで、この時にようやく日銀ETF購入が行われました(701億円)。筆者が強気な日経平均を主張する根拠は、先月末〜今月は決算ラッシュが続き、各企業の好決算が続いているため、PERの改善から、日経平均株価の上昇が期待されていることかと思います。
日経平均のPERは通常14〜16倍くらいが適正と言われていますが、現在のPERは19−21倍前後で推移。ただしこのPERは20年3月期の純利益を基に算出されていますから、今期の業績が反映されれば、PERは低下するため日経平均が割安方向に行くと想定します。
もちろん現状の新型コロナとか、米中対立とかワクチン接種とか様々な要素も想定されますが、日本の個別企業の業績が良いことから筆者は楽観的な立場です。最近の株価の上値が重たいのは、海外投資家の売越しが多いからなのは間違い無いですが、売られる要因は企業業績には関係なく、全体相場としてコロナ・ワクチン絡みや日本株全体のROEの低さなどに原因があるでしょう。ということで、個別の企業は引き続き好調ですから、頑張ってもらいたいものです。特に来期予想でいい数字を出してもらいたいですね。さて、今週の主要企業の決算予定は以下のとおり。決算ウィークですからこれ以外にもたくさんあります。
日付 | 企業名 |
5/10 | 郵船、パナソニック、塩野義、味の素、伊藤忠 |
5/11 | シャープ、SUMCO、武田薬品、BASE |
5/12 | トヨタ、NTT、ソフトバンクG、テルモ、シスメックス |
5/13 | 楽天、INPEX、住友化学、IHI、オリックス |
5/14 | 東芝、ホンダ、三井不動産、KDDI、日本郵政、 |
また、今週の主要指標等は以下のとおり。あまり目立ったものは特にありません。
日程 | 国内 | 米国 | 海外その他 |
5/10(月) | 日銀政策決定会合 主要意見 | ||
5/11(火) | 独ZEW景況感指数 | ||
5/12(水) | 緊急事態宣言延長開始 愛知・福岡追加 | 4月消費者物価指数 | 英国1-3月GDP |
5/13(木) | 4月景気ウォッチャー | ||
5/14(金) | 4月小売売上高 |
では今週も良い1週間となることを願っています。
それでは!
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