9月10日の日経平均株価は反発となる373円高の30,381円で取引終了。めでたく3万円台を回復したまま週を終える事ができました。さすがに「菅総理辞任&自民党が選挙無事通過できそう」ネタで引っ張るのはそろそろ息切れしそうと思いますが、、、、本日の主要指標は以下のとおりです。
日経平均 | 30,381.84 | +373.65 | ▲1.25% | |
TOPIX | 2,091.65 | +26.72 | ▲1.29% | |
マザーズ指数 | 1,177.80 | +28.23 | ▲2.46% | |
JASDAQ平均 | 4,101.03 | +38.62 | ▲0.95% | |
東証REIT指数 | 2,126.08 | -7.73 | ▼0.36% | |
東証1部出来高 | 14億8600万株 | |||
東証1部売買代金 | 3兆9283億円 | |||
マザーズ売買代金 | 1709億円 |
目次
業種別ランキング
上昇TOP | 値上がり率 | 下落TOP | 値下がり率 | |
1 | 証券業 | ▲2.91% | 空運業 | ▼0.53% |
2 | その他金融 | ▲2.31% | 電気・ガス | ▼0.49% |
3 | 化学 | ▲2.14% | 医薬品 | ▼0.40% |
東証一部銘柄騰落数
値上がり | 値下がり | 変わらず | 上昇比率 | |
9/10 | 1923 | 222 | 44 | 87.85% |
9/9 | 706 | 1363 | 120 | 32.25% |
9/8 | 1599 | 474 | 116 | 73.04% |
市況総括
前場は微妙な動きで30,100円台で日経平均は動いていましたが11時頃からは活発な動きとなりました。河野行政改革担当大臣の自民党総裁選出馬の正式発表とかその関連でしょうか。結局午後に上げ幅を増やし、30,381円は高値引けとなりました。
売買代金はSQ関連のものもあるかもしれませんが4兆円近い高い水準。ランキングではソフトバンクG<9984>がトップでほぼ2000億円でした。ソフトバンクGは日経平均への寄与度が高いので、この銘柄の上昇は良い傾向でしょう。
9/10 | 東1売買代金上位 | 売買代金 | 終値 | 騰落率 |
1 | ソフトバンクG | 1,997億円 | 7,179円 | ▲0.76% |
2 | レーザーテック | 1,534億円 | 28,250円 | ▲1.00% |
3 | 東京エレクトロン | 904億円 | 54,550円 | ▲4.90% |
4 | トヨタ自動車 | 636億円 | 9,959円 | ▲0.62% |
5 | 日本郵船 | 612億円 | 9,880円 | ▲1.23% |
勢いのある商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>が堅調。川崎汽船は5%超えの強い上昇。関係者と話すとやはりコンテナ価格が場所によっては5倍になって供給サイドが追いついていないということで、活況です。
また連日ですが、キーエンス<6861>、NTT<9432>、リクルート<609>などが年初来高値を更新。一方で昨日大幅に上がった電気・ガスセクターは微妙で、河野発言(原子力発電容認)の効果は今日は続かず東京電力HP<9501>などが下落。
東京エレクトロンは11連騰?になるのかな。売買代金もランキングに入っており、東京エレクを始めレーザーテックやアドンバンテストも順調。あと昨日SBIがTOBを発表した新生銀行は買い気配のままストップ高となり比例配分となりました。ちなみにTOBを発表したSBI<8473>も7%超えの上昇でした。相場全体に支えられたところはありますが、地銀再編でSBIが果たす役割は大きく、地銀銘柄も連れ高となって全体的に上昇しました。地銀はPBRが1倍を割り込んでいるところばかりで(というか0.1倍とかザラ。。。)、しっかりと収益性を高めてもらいたいものです。
さて、日経225のメジャーSQは30,085円ということで、これを超えて取引を終えられたのは良いことです。米国や欧米に比べて遅れてきた日本株の逆襲でしょうか。おまけに新興市場も今日は強くて、マザーズは1200ポイント目前となりました。AI inside<4488>やHENNGE<4475>がストップ高と活況です。
来週もこの勢いが続くといいですが、そろそろ調整が入る予感がしないでもない><
トヨタ自動車<7203>減産発表
本日の引け後にトヨタ自動車が9月と10月の精算計画の見直しを発表。9月に約7万台(海外4万台、国内3万台)、10月に約33万台(海外18万台、国内15万台)の減産となるとのことで、22年3月期の通期の生産台数見通しも930万台→900万台レベルになる見通しとのこと。会社によれば11月以降については不透明のようです。
減産理由は東南アジアの新型コロナ拡大や半導体不足が影響とのことで、安心材料としては今のところ通期の営業利益予想(2兆5千億円)については変更はないとのこと。前回のトヨタショック?の発表のときは9月の減産だけかも?という感じだったのですが、数ヶ月ひっぱるかもしれませんね。
バイク王&カンパニー<3377>優待拡充
本日の引け後にバイク王&カンパニーが優待の拡充と新市場のスタンダード選択の旨を発表。ここは東証二部なので別に市場の注目が凄いわけじゃないんですが、筆者的には隠れ優良銘柄なので、今日取り上げました。名前のとおり中古バイクの買取と販売をやってる時価総額300億円にも満たない会社ですが、成長率は著しいです。この1年で株価が急騰したこともあり今からの参入は積極的に進められませんが、既存の優待(バイク一台購入時に1万円引き)に加えて、ECサイトで使えるポイント1000円分が拡充されました。増配ほどインパクトはありませんが、優待拡充は一つの自信のあらわれですね!
サムコ<6387>通期決算発表
半導体大手のSUMCOとは別だけれど同じ半導体の電子部品製造装置の開発を行うサムコ<6387>が通期決算を発表。2021年7月期の売上57.4億円(予想60億円)、営業利益9.9億円(予想10億円)、経常利益10.4億円(予想10億円)、純利益7.5億円(予想6.8億円)でした。まあ会社予想はそこまで外れた感じではないです。来期予想は経常利益13.6億円(29%増)、純利益9.2億円(21%)と、良い数字を出してるものの、かなーーーーり保守的だなというのが本音のところ。
どうかなー。悪い意味でサプライズのない数字といいますか、、、、株主的にはちょっと不満残りそうな数字かも。増配してるのが救いですが、優待は廃止となりました。会社自体はまだまだ成長余地が大いにあって、時価総額も300億円に満たない会社ですから、投資妙味はあるかもしれません。真剣に買いを検討してる銘柄の一つです。少し下げてから参入したいところ。
さて今週は結局政局のおかげもあって日経平均は結構上げてくれました(私の銘柄はあまり反応してませんが笑)。来週も期待したいですが、調整が入るのかどうか。それではこの辺で!
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