【市況展望】8/30-9/3〜多くのアナリストが反発を予想/デジタル庁発足〜

日経展望

 先週の日経平均株価は、627円高となる27,013円で取引終了。その前の週が950円ほど下げたこともあって、その反動ではありますが、半値戻しを達成した後、週の後半は微妙な値動き。前週までの週次の値動きは以下のとおりでした。

期間日経平均終値前週比
6/28 〜 7/228,649▼282円
7/5 〜 7/927,940▼842円
7/12 〜 7/1628,003▲62円
7/19 〜 7/2327,548▼455円
7/26 〜 7/3027,238▼264
8/2 〜 8/627,820▲536円
8/9 〜 8/1327,977▲157円
8/16 〜 8/2027,013▼963円
8/23 〜 9/327,641▲627円
 

今週の日経平均終値予想27,700-28,000円

 先週の日経平均株価の切り返しの動きや、移動平均線が少し上向きに近づいてきたテクニカル要因も考慮して上昇を予想するアナリストも多いですが、私は弱気の上昇を予想し、週の終値予想を27,700〜28,000円とします。(どのくらい影響があるのかわかりませんが)先週のジャクソンホール会合は無事に通過し、テーパリングの時期を年内としつつ(市場の想定内)、利上げについては特段言及せずということで、NY市場は堅調に推移し、ナスダックは最高値を更新。米国は相変わらず堅調ですね。

 一方の悲しい日本株ですが、先週は恐らく外国人が大幅に買い越ししたと見ており(※先週分の売買動向情報は今週木曜日発表)、今週も海外からの買いが入っていると予想。とりあえず日経先物は上がっています。また9/1にデジタル庁が発足ということでテーマ株に買いが入るかもしれません。特にハイテク系のマザーズ銘柄は買いが波及するでしょう。

 懸念材料は引き続き新型コロナ変異株の拡大ですが、日本では少し下降トレンドに入り6日連続の前日比減少となっています。依然として感染者が多い状況ではありますが、焦点は9月12日の緊急事態宣言が予定通りできるか、というところでしょうか。新規感染者の下降傾向が続けば、サービス業への買い戻しは入るかもしれません。(全然関係ないですがオリエンタルランド<4661>は何故かやたらと株価が強気で宣言期間も大して下がらないどころか上昇傾向。。。)。

  日経平均はさておき、最近持ち直しの動きが出てきているマザーズ指数が日経平均の先行指数と化しているので、まずは1100ポイントを回復できるかに注目したいところです。

今週の予定

 今週の動きですが、日本で大きいのは9月1日のデジタル庁発足でしょうか。とはいえ実質的にもう立ち上がってますし、市場への影響は限定的でしょう。(あとデジタル庁トップの人選でバタバタしましたね。。。)

 また先日はトヨタが9月の減産を発表したトヨタショックがありましたが、8月の自動車販売台数が気になるところ。米国で注目なのはやはり月初の金曜日にある雇用統計ですね。テーパリングの時期を決める上で、引き続き注目指標です。7月は失業率5.4%、非農業部門の雇用者数が94.3万人で、8月の市場予想は失業率5.2%、非農業部門雇用者数が75万人程度となっています。強気の数字が出てくるようだと9月のFOMCでのテーパリング発表が意識されるかもしれません。

 さて、今週の予定は以下のとおりです。

日程国内米国海外その他
8/30(月)7月中古住宅販売仮契約ドイツ8月CPI
8/31(火)7月失業率・有効求人倍率
7月鉱工業生産
ケース・シラー住宅価格指数
米軍アフガン撤退期限
中国8月製造業・非製造業PMI
9/1(水)デジタル庁発足
4-6月法人企業統計
8月自動車販売台数
8月ADP雇用統計
8月ISM製造業
9/2(木)8月マネタリーベース7月貿易収支
9/3(金)8月雇用統計
8月ISM非製造業

 それではこのへんで。

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