5月6日の日経平均株価は大幅上昇。4月は月末にかけて徐々に下値を切り下げていた様子でしたが、下げの一服を意識して戻しました。連休を明けて投資家の皆さんも気力十分といったところでしょうか。特に意識されたのは米国市場ではないでしょうか。昨日の米国市場はNYダウが4月の過去最高値を再度更新しており力強さを見せています。さて、今日の日本市場の各指標は以下の通りです。
日経平均 | 29,331.37 | +518.74 | ▲1.80% | |
TOPIX | 1,927.40 | +29.16 | ▲1.54% | |
マザーズ指数 | 1,183.84 | -17.93 | ▼1.49% | |
JASDAQ平均 | 3,898.61 | +3.41 | ▲0.09% | |
東証REIT指数 | 2070.42 | +6.62 | ▲0.32% | |
東証1部出来高 | 15億2611万株 | |||
東証1部売買代金 | 3兆3807億円 |
目次
総括
本日の日経平均株価は前場で順調に上げ、11:30前後には一時600高まで届き、後場ではもみ合いの展開でした。商いが薄いかと予想してましたが見事に外れまして、売買代金は3兆3000億円超えと十分な取引量だったと思います。ここ最近で、この売買代金水準はいつ頃でしたかね。。。
そんな力強い反発を牽引したのはファーストリテイリング<9983>で、一銘柄で日経平均を100円以上押し上げました。特段ニュースが出たわけではありません。ここ最近はファストリ株が売られていましたが、業績が悪いと言うよりも、3月の日銀ETF購入のTOPIX型への変更の余波やウイグル自治区の人権問題の影響で売られていたので、ファンダメンタルを意識して戻してきたというのが実態ではないでしょうか。
日経平均株価は、ファストリを先頭にほぼ全業種が上昇し、唯一「その他サービス」が微減でした。半導体のアドバンテストやソニーGが下げました。気になる動きはマザーズ市場で、特にドぎつい下げとなったのがAIの文字読み取り装置を開発しているAl inside<4488>で、ストップ安となる7000円の下落となりました。今年の1月に6万円台に到達したあとは下降傾向にあり、NTT西日本との大口契約の不更新の報道が更に売りを加速させました。買残も多く信用倍率は500倍と、まだまだ下げ圧力が十分です。パッと見業績はそこまで悪くなさそうですけどね。
相関性がどの程度かは今度分析しますが、金利上昇が一服しているにもかかわらず米国NASDAQが下げており、これにマザーズ株も多少影響を受けているような気はします。
任天堂決算:通期純利益4803億円で過去最高
本日の注目決算ですが、市場が最も注目していたのは任天堂<7974>でしょう。ニンテンドースイッチと「あつ森」が好調なおかげで、21年3月期の通期決算は純利益4803億円と過去最高の数値で着地しました。スイッチの世界売り上げは好調で世界で累計8500万台(21年3月末)となっており今期も十分需要があるようです。ただ、来季の会社計画は純利益3400億円と非常に控えめで半導体不足の影響も想定しているようです。任天堂は、よく好決算を出したあとに大きく下げる傾向にあるので、明日も順調?に一旦下げが入るのではと予想しています(PTSはさっそく1600円ほど下げている)。
緊急事態宣言延長
また市場に影響を与えそうな政治ニュースとしては、緊急事態宣言の延長です。報道を見る限りですと、5月31日までのようです。日本政府は7日に最終決定をするとのことですが、現状感染者数が激減していない状況を見ると、延長すること自体は既定路線でしょう。延長後はデパートなど大規模商業施設の休業要請は撤廃するようですが飲食店の酒類提供停止は継続のようです。私もGWはほとんど家を出ませんでしたが、デパート等も閉まっていて近所ですら行く場所がなかったです。早く外に出たいです。。。。
とはいえ緊急事態宣言が延長しても、これまでを見る限り株価への影響はかなり限定的で、これからワクチン接種が加速するでしょうから、私は株式市場を楽観的に見ています。気になるのは東京五輪の動向ですね。市場はもう無観客までは織り込んでいると見ていますが、今月にバッハIOC会長が来日するようですので、動きに注目です。
さて、明日も大きな決算が続きます!AGC、住友化学、花王、三菱商事、DeNAなど、とても全て追いきれませんが気になった決算を随時ピックアップしていく予定です。
それでは!
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