4/26:市況総括～株価方向定まらず～

　方向感の見えない２６日の日経平均株価は，前場で小幅に下げて，一時29,000円台を割り込む時間もあったものの，後場に入ってから小さく上昇してそのまま着地。105円高の29,126円で今日の取引を終えた。先週の終わり方は悪くなく，金曜のＮＹ市場も上昇で終わったものの，恐る恐る取引が始まった月曜日となり，膠着した市場となりました。先週２３日に決算発表したエムスリー＜2413＞ですが，取引開始直後から値を下げ469円安の7,589円と大幅下落し，一銘柄で日経平均を約40円ほど押し下げました。売上収益1,691億円（前年同期比＋29.2%），営業利益579億円（同＋68.8%）と決算自体は悪くなかったですが，期待先行で材料が出尽くしが意識されたようです。

　それにしても好決算後→翌日大幅下落という流れがなかなか続きますね。信用買残がほどよく溜まっているところで海外機関投資家の売り浴びせがきているのでしょう。明日の決算は，ファナック，アドバンテスト，第一三共などが続きますが，高値づかみには御注意を。かといって空売りがしやすい市場でもありませんので難しいですね。

　ここ最近は騰落レシオも落ち着き，空売り比率も41%台と高い水準と考えると，今は少し様子見で，彼岸底を通過したあとは，オリンピックに向けて３万円台を目指したいところです。海外では２７日にアルファベット，マイクロソフトの決算があります。注目ですね。

【政治】政治ニュースですが，注目された北海道，長野，広島の補選につき，いずれも野党が勝利しました。菅政権となってからは初の国政選挙として注目を集めましたが，長野と広島では自民と野党ががっぷりぶつかって，それぞれ羽田次郎氏，宮口治子氏が当選しました。北海道については自民党は候補者の擁立を見送りました。菅政権の国政選挙試金石となりましたが，１０月までの解散に向け暗雲です。今後の内閣支持率は新型コロナ対策次第ですが，任期満了まで解散をのばさない見込みと考えると総選挙の実施は９月頃と見ています。したがって８月までに，新たな変異種による感染拡大や，ワクチン接種のスケジュールの遅延が発生すると自民党の選挙選は非常に厳しくなる可能性があり要注意です。

【外交】外交では，本日，菅総理大臣がモディ・インド首相との電話会談を行いました。「自由で開かれたインド太平洋での協力や新型コロナ対応について議論がされたようです。その他様々な意見交換がされたようですが，２５分間と短時間（かつ通訳入り）ですから，込み入った話はしてないでしょう。５月上旬のインド外遊がなくなったための埋め合わせだったと思われます。

　今日のニュースはこんなところで。

　それでは！